和歌山市議会 > 2000-03-10 >
03月10日-09号

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  1. 和歌山市議会 2000-03-10
    03月10日-09号


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    平成12年  2月 定例会          平成12年     和歌山市議会2月定例会会議録 第9号        平成12年3月10日(金曜日)議事日程第9号平成12年3月10日(金)午前10時開議第1  会議録署名議員の指名第2  一般質問第3  議案第158号 平成11年度和歌山市一般会計補正予算(第7号)第4  議案第159号 平成11年度和歌山市卸売市場事業特別会計補正予算(第4号)第5  議案第160号 平成11年度和歌山市下水道事業特別会計補正予算(第5号)第6  議案第161号 平成11年度和歌山市漁業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)第7  議案第162号 平成11年度和歌山市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)          --------------------会議に付した事件日程第1  会議録署名議員の指名日程第2  一般質問(青山 稔君、和田秀教君、奥田善晴君)日程第3  議案第158号 平成11年度和歌山市一般会計補正予算(第7号)から日程第7  議案第162号 平成11年度和歌山市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)まで          --------------------出席議員(42名)  1番  渡辺忠広君  2番  姫田高宏君  3番  寒川 篤君  4番  藤本眞利子君  5番  中 拓哉君  6番  多田純一君  7番  田中孝季君  8番  山下大輔君  9番  尾崎太郎君 10番  東  稔君 11番  山本宏一君 12番  北野 均君 13番  寺井冨士君 14番  佐伯誠章君 15番  森下佐知子君 16番  藤井健太郎君 17番  メ木佳明君 18番  東内敏幸君 19番  中嶋佳代君 20番  中橋龍太郎君 21番  松浦六男君 22番  宇治田清治君 23番  貴志啓一君 24番  遠藤富士雄君 25番  浦 哲志君 26番  浅井武彦君 27番  森田昌伸君 28番  山田好雄君 29番  武内まゆみ君 30番  大艸主馬君 31番  麻生英市君 32番  田上 武君 33番  新川美知子君 34番  青山 稔君 35番  角田秀樹君 36番  井口 弘君 37番  吉田光孝君 38番  和田秀教君 39番  奥田善晴君 40番  波田一也君 41番  浜野喜幸君 42番  岩城 茂君          --------------------説明のため出席した者の職氏名 市長         旅田卓宗君 助役         大浦恒夫君 助役         小橋義實君 収入役        松田優輝君 市長公室長      北野壽彦君 企画部長       山下 眞君 総務部長       坂口正志君 財政部長       福本高士君 市民部長       小畑勝巳君 福祉保健部長     中野凱也君 生活環境部長     保井孝之君 産業部長       岡崎豊之君 都市計画部長     西出 勝君 建設部長       薮  晃君 下水道部長      鳴神和三君 教育委員会委員長   竹内巳喜男君 教育長        山口喜一郎君 教育総務部長     貴志 勇君 教育文化部長     空 光昭君 消防局長       市原 豊君 水道局長       源井洋之君 水道局業務部長    松本 功君 水道局工務部長    柑本睦男君 選挙管理委員会委員長 筒井敏郎君 代表監査委員     伊藤松雄君 人事委員会委員    南出和寛君          --------------------出席事務局職員 事務局長       三宅徹哉 議事調査課長     山ノ井義雄 議事調査課長補佐   山本 牧 議事班長       尾崎順一 調査班長       濱治 匠 主査         田畑和久 主査         中野光進 主査         石本典生 主任         中西 太 主任         奥谷知彦 主任         志賀政廣          --------------------    午前10時12分開議 ○議長(井口弘君) ただいまから本日の会議を開きます。          -------------------- △諸般の報告 ○議長(井口弘君) 諸般の報告をいたさせます。 ◎事務局長(三宅徹哉君) 平成12年3月10日付、和財第1011号をもって、市長から追加議案の提出がありました。 議案はお手元に配付いたしております。 以上でございます。          -------------------- △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(井口弘君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において   浦 哲志君   佐伯誠章君   角田秀樹君 以上3人の諸君を指名します。          -------------------- △日程第2 一般質問 ○議長(井口弘君) 次に、日程第2、一般質問を行います。 順次、質問を許します。 青山稔君。--34番。 〔34番青山稔君登壇〕(拍手) ◆34番(青山稔君) おはようございます。 早朝から済みません、よろしくお願いします。できるだけ静かな面持ちの中でやらしていただきます。 年月と申しましょうか、年月というものはいつの時代におきましても少し心残りな旅人のごとく訪れて、やがてまたいずこに去っていく、これはずっと今日まで続いておるわけでございますけども、世の中の常とは言いながら、一方では、また人々は来る年もまた来る年も春の訪れに希望を抱いて新しい人生を求めほほ笑みを交わしながら街角を行き交う、そんな季節がことしも感じられるころとなったわけでございます。 それでは、議長よりお許しをいただきましたので、通告に従いまして一般質問をさしていただきます。 先輩同僚議員におかれましては、何とぞよろしくお願い申し上げます。また、市長並びに関係部長におかれましては、的確なる御答弁をお願い申し上げます。 なお、既に御質問なされました各議員の内容とできるだけ重複を避け質問をさせていただくように心がけておりますが、類似内容がもしもございましたときには、何とぞ御容赦のほどをお願い申し上げます。 それでは、第1問に入らしていただきます。 初めに、経済不況、雇用問題対策についてお尋ねいたします。 日本の経済は、バブル崩壊以後10年近くが経過いたしましたが、不況は依然大変深刻な事態となっています。本年1月の全国企業倒産状況は、負債1,000万円以上の件数が前年の同月、1月になるんですけれども、4.3%増の1,441件で、販売不振など不況型倒産を中心に2カ月連続で前年を上回り、完全失業率も昨年の6月に過去最悪の4.9%を記録した後には徐々に改善されているものの、リストラが原因とされるなどにより本年1月では横ばいの4.7%と依然厳しく、近畿の失業率も昨年11月、12月と2カ月連続して改善されていますが、5%台で推移していたのが、再び悪化の状態にあるとされています。また、1月の有効求人倍率は0.42倍で、前年より0.2ポイント改善がされていますが、和歌山県は0.50倍と全国平均0.52倍を下回っておる状況でございます。 一方、雇用状況はやや回復過程に入ったと判断がされつつありますが、高校新卒予定者は本年1月末で内定率が71.3%にしか達していなく、高齢化社会の影響も出始めたのか、中高年の雇用情勢や再就職が依然厳しい現況であると言われています。 一方、経済企画庁が発表した昨年12月の景気動向指数速報値は一致指数が75%となり、景気判断の分かれ目となる50%を6カ月連続で上回ったとされ、3カ月連続で50%を上回れば景気回復の目安とされるが、まだ消費に反映されていないとしています。また、企業の設備投資意欲が改善されつつあるが、GDP--国内総生産の6割を占める個人消費の回復がここでもまだ鈍いとされておりまして、大変な状況でございます。 しかしながら、いよいよ21世紀を迎え、日本は循環型社会づくりを中心に第三の産業革命の時とも言われていますが、本市におきましては、情報産業や新しい企業の創出、企業立地の推進、ベンチャービジネスの育成支援、商工業や地場産業の活性化と振興、融資の拡充をさらに推進し、幅広い雇用の確保を実現し、中小企業の促進活動を総合的に企画検討する、そういうふうな本市商工業の中心核をなし得るような総合的なセンターの設立をいたしまして、一日も早い本市経済の改善回復を願うものであります。 以上のことから市長並びに関係部長にお尋ねいたします。 第1点、本市経済の動向と景気向上策はどう進めているのか。 第2点、本市地場産業や中小企業に対する各種融資を含む支援策の拡充と勤労者生活資金の貸付制度枠の拡大と条件の緩和の促進についてお尋ねいたします。 第3点、本市雇用情勢とその対策及び高齢者の雇用支援はどのように促進しているのか。また、今後の雇用創出の役割はどのように考えておられるのか。 第4点、本市の今後における企業立地の促進やベンチャー企業の総合的な育成支援策について。 また、第5点には、21世紀へ活力ある本市中小企業及び人材育成と起業家の支援充実や商工業の発展と本市経済向上を目指すための総合的な中小企業支援センターの設立はどうでしょうか。 以上5点、お尋ねいたします。 次に、教育関係と今後のあり方についてお尋ねいたします。 21世紀の日本を真に再生させる重要な視点の一つに教育のあり方が論じられております。国は、教育立国を目標にし、教育の原点にさかのぼって改革論議を行うため教育改革国民会議等を発足させる意向を表明しています。その中で、単に教育制度を見直すだけでなく、社会のあり方まで含めた抜本的な教育のあり方の検討が迫られておるところでございます。 日本の国や自治体、企業、学校、家庭に至るまであらゆる組織や社会は、人間によって成り立っておるわけでございますが、昔から人材の育成、人をどう育てるか、これがやっぱり教育の大きなテーマであるわけなんです。それに対して今日ほどこの事の重大さを痛感するときはないと私は考えます。 最近の教育現場において児童生徒の自殺や殺傷等、痛ましい事件が発生していますが、児童生徒が施設も含め安全で生き生きと学習にスポーツに遊びに取り組み、心身ともに伸び伸びと教育が受けられる環境づくりをしていくことが行政に課せられた最大の責務であると考えます。 本市におかれましても、学校教育、社会教育を中心に日々努力はなされ、青少年の健全育成に大変に頑張っておられるところではありますが、学校教育の現場では教育疲れによる悩みや心身の疲労等により、休業といいますか、休まれておる教諭もおられるやに聞き及んでおります。余裕の持てる教育現場の改善が必要ではないでしょうか。 さて、これまでの日本の教育は、ともすれば画一的な知識偏重教育がなされ、その弊害としてはモラルや知性、感性のあり方が指摘されがちで、礼儀、良心、人への思いやりなど人間としての基本的なあり方が欠如し、現在の危機的状況をもたらしたとも言われてございます。 例えば、受験競争に勝ち抜くことが命題になってしまったりいたしまして、いつの間にか教育にひずみが生じ、ややもすれば今日のいじめや不登校、校内暴力、学級崩壊へと深刻さを深めており、スクールカウンセラー、心の教育相談員の一層の充実も望まれておるところでございます。また、少年の凶悪な事件も多発傾向にあると言われ、日本の教育及びその環境は大変厳しさが増してございます。 しかしながら、日本の教育は、厳しいピンチばかりではございませんで、チャンスや希望も芽生えているのではないでしょうか。それは急速な少子化により、従来の受験競争社会に変革の兆しが出てきているとも言われております。 例えば、今から約10年後は大学志願者と大学定員数が現在のままで推移しますと、同数あるいは逆転すると予測され、受験生の意識もどこの大学に入るかよりも、将来の自分あるいは社会のためにどう学ぶか、そういうふうに変化し、これに対応して入試制度のあり方や教育問題が大きく変わるであろうと予測をされております。 そんな中、学校教育法の改正により、社会や家庭から大きな関心が寄せられている内容に、ことしからスタートする公立の中高一貫教育の導入設置についてがあります。 文部省の推進会議は、本年1月17日、全国で約500校程度の中高一貫教育を設置するため、都道府県や市町村などに整備計画の策定を求めることなどを盛り込んだ報告書をまとめたとお聞きいたしておりますが、中高一貫教育は、高校入試をなくするということだけではなく、広く魅力ある存在とするために選択教科の授業時間をふやし、教育課程を弾力化して、ゆとりある教育を目指すため、受験対策を目的とした詰め込み型の教育は認めず、生徒一人ひとりの個性をより重要視し、進路も選択されるということであります。全国的にも既に岡山市を初め多数の各県市でスタートをするための準備が行われておるところでございます。 本市におきましても、21世紀を展望いたすとき、中高一貫教育はこれまで以上に生徒一人ひとりの人格を育て、養いつつ、立派な人材をつくり、やがて社会の各方面で大いに活躍されることと確信し、期待いたすところでございますけども、本市はどのような考えを今後なされていくのかということをお尋ねいたしたいわけでございます。 以上のようなことから、教育長並びに関係部長にお尋ねいたします。 第1点、和歌山市の小中学校における防犯及び防災教育はどのように続けられているのか、また校舎等教育現場の施設や現場の安全性は十分確保されているのか。 第2点、本市小中学校の教諭の中で中長期休業者はどの程度おられるのでしょうか、また主な理由は、また職場復帰等の対応はどのようになされているのでしょうか。 第3点、中高一貫教育の意義と特徴及び設置方法、それから全国的あるいは和歌山県内における進捗状況はどうなっておるのでしょうか。 以上3点、お尋ねいたします。 最後に、介護保険関係について質問さしていただきます。 介護保険制度がいよいよ4月からスタートのときを迎えます。和歌山市におかれましても、平成10年4月から準備が開始され、今日まで約130会場で説明会等が熱心に実施されるなど、きめ細やかな業務を関係者初め職員の皆様が日夜頑張って努力をされてきました。大変に御苦労さまでございます。 さて、私が随分以前に介護という文字の意味を知るために、自分の家にあります--ちょっと古いんですけれども、昭和48年11月発行の辞書を引いてみました。その辞書には介護という意味の文字はございませんでした。そこでよくよく調べてみますと、どうやら昭和60年以前の辞書には見当たりにくい新語であるとこのようにも言われておりました。言いかえれば、これほど日本の高齢化社会が急速に進んでいるということでもあろうかと思います。 日本の高齢者率は、昭和45年代ではまだ全体の7.1%程度でございました。昭和47年ごろには福祉元年がスタートいたしまして、老人の医療費無料化が実施されたのもこのころからでございます。日本は戦後におけるすさまじい経済成長とともに社会保障も続けていかなければいけないということでございましたが、昭和47~48年ごろの第1次オイルショック、また昭和53~54年ごろにかけてのオイルショックなどによる思わぬ経済不況や、また少子化が急速に日本社会を襲い、大変な時代が続いてきたわけでございます。 そういうことも含めまして、本年平成12年、日本の推定人口は1億2,690万人とも言われております。そのうち65歳以上の高齢者人口は2,190万人と約17.2%に達し、そのうち何らかの介護支援を必要とする高齢者は280万人と言われております。率にいたしまして2.2%に達すると予測されております。御承知のとおり、日本が最も高齢化が進む2025年には、日本の人口の4分の1に当たる約3,311万人、率にして27.4%の高齢者人口に達し、要支援高齢者は520万人にも達すると、率にいたしまして4.3%程度に達するのではないかと予測されております。 和歌山県におきましては、昨年3月末現在の総人口は109万4,120人に対し、65歳以上の人口は21万8,651人で、高齢人口比率は20.0%と全国平均を3.4%上回っております。平成2年の15.3%からしますと、10年間で4.7%の上昇となるわけであります。先ほどの昭和45年ごろの高齢者率7.1%からしますと、昭和45年ということは1970年ごろでございますけども、ごろといったら失礼です---70年とたしか記憶しておりますが、そのころからしますと約30年間で13%の上昇となるわけでございます。 また、県内の市町村別では65歳以上の人口では古座川町の人口が3,969人に対し65歳歳以上の人口は1,573人で、高齢者人口比率は39.6%と最も高く、岩出町は人口4万6,626人に達し、もう現在では5万に近いと言われておりますけども、これに対して65歳以上の人口が4,992人で、高齢者人口比率は県内で一番低く10.7%となってございます。 一方、和歌山市におきましては、人口39万5,268人に対し6万8,566人と高齢化率は17.34%であります。高齢化比率が14%を超えると高齢社会、また17%を超えますと超高齢化社会に入っていると言われております。当然和歌山市は6万8,566人といたしますと17.34%でごさいますので、既に超高齢化社会の仲間入りをしているというわけになるわけでございます。 いずれにいたしましても、健康で思いやりのある安心して暮らせる都市として和歌山市もいよいよ介護保険事業を実施していかれるわけですが、現在23カ所の地域在宅介護支援センターによる地域ケア体制の確立等、高齢者福祉の充実と支援やサービスの向上、福祉総合相談センターの設置や生活管理指導員派遣事業等、数々の実施事業や施策が計画されているわけでございますが、ホームヘルパーケアマネジャーの養成及び確保等も含め、すべてにおいての介護保険制度が内容的に充実していくことが大いに期待されているところでございます。 以上のことから関係部長にお尋ねいたします。 本市介護保険がスタートするに当たり、業務体制の完備はどのようになされているのか。第2点、本市における介護保険対象者数と現在の手続及び認定等の状況、これは介護度別を含んでお願いしたいんですけども、この認定状況はどのようになっているのか。 第3点、ホームヘルパー介護支援専門員--ケアマネジャーですけども、専門員や介護に携わる関係者の確保は十分なされているのでしょうか。また、養成するための研修や受講体制はどのようになっているのでしょうか。 第4点、在宅介護サービス、施設サービスの基盤整備の必要性とサービスの質の向上についてはどのようにされているのでしょうか。 第5点、利用者のケアプラン計画等はどのように進んでいるのでしょうか。また、不安や悩み、苦情処理をしていくための体制と対応はどのようにされているのか。 以上5点お尋ねいたしまして、第1問を終わらしていただきます。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(井口弘君) 旅田市長。 〔市長旅田卓宗君登壇〕 ◎市長(旅田卓宗君) 34番青山議員の御質問にお答えいたします。 本市経済の動向と景気向上対策はどうかという、そういう御指摘でございます。 本市経済の最近の動向につきましては、個人消費などの最終需要が総じて低調で、依然として厳しい状況にあるものの、企業における11年度下期は、売り上げの増加や経費削減効果などから全産業ベースで景況感は低水準ながら改善が続くなど、回復へ向けた明るい兆しも徐々にうかがわれます。 本市といたしましては、こうした状況のもと、経済対策を重点課題として、平成12年度予算において、本市をプロモーションする一つである企業立地促進奨励金制度や中小企業の振興と新事業、新産業の創出を支援するための予算などとして、93億1,508万7,000円、対前年度比6.7%の増額予算を計上し、経済活性化に向けた施策を積極的に展開し、景気の浮揚を図ってまいりたいと考えております。 次に、本市の今後における企業立地の促進やベンチャービジネスの総合的な育成支援策でございます。 本市が21世紀における産業活力を創出し、競争力を保持していくためには、ビジネス環境の整備が重要であると考えております。 そうした中、産業振興及び雇用の拡大を図るため、平成12年度から企業の立地と既存産業の事業規模拡大を促進する奨励措置として企業立地促進条例を制定し、市外企業の誘致及び本市産業の高度化を積極的に図るための優遇制度を実施してまいりたいと考えておます。対象業種といたしましては、本市の産業振興に及ぼす効果が大きいと考えられる造業を初め、ソフトウェア業情報サービス業などの特定サービス業のほか、物流関連業、リクリエーション業の4業種を予定しております。 また、現在、産業界において大きな期待が寄せられているベンチャービジネスにつきましては、積極的に支援していかなければいけないと認識いたしております。その具体策として、今年度から新製品・新技術開発支援事業の実施、また平成12年度から企業経営者などを対象した和歌山ベンチャー大学の開催や意欲ある起業家及び在宅就労者の方々を支援するSOHO事業などを展開し、企業を育成する一連のシステムを構築することにより、本市経済の活性化を積極的に図ってまいりたいと考えております。 次に、中小企業支援センターの設立の問題でございます。 本市産業活動を支援する総合的機関としての中小企業支援センターの設立につきましては、中小企業や起業家に対し、構想、準備から成長までの各段階に応じて総合的に支援する体制を充実強化する必要があると認識しており、今後早急に設立できるよう検討してまいりたいと考えております。 あとは担当部がお答えいたします。 ○議長(井口弘君) 岡崎産業部長。 〔産業部長岡崎豊之君登壇〕 ◎産業部長(岡崎豊之君) 34番青山議員の御質問にお答えいたします。 本市地場産業や中小企業に対する各種融資制度を含む支援策の拡充と、それから勤労者生活資金融資の貸付制度枠の拡大、条件緩和の促進という御質問でございます。 我が国の経済は、バブル景気崩壊後の厳しい状況から、経済対策を初めとする各種の策効果の浸透などにより、ようやく立ち直りの気配を見せつつあるものの、個人消費、設備投資等に見られる民間需要は力強さを欠いてございます。 本市におきましても、景気低迷の長期化、円高不況などにより、依然として厳しい状況が続いております。 そうした状況の中、中小企業者向けの融資制度の充実に努めているところでございますが、今後におきましても、経済の動向を十分に見きわめながら景気融資枠の拡大につきまして検討してまいりたいというふうに考えてございます。 それから、本市融資制度につきましては、和歌山県信用保証協会の保証が必要であるとともに、信用保証協会一般保証保証要綱にうたわれておるところでございますが、今後、保証協会に対しまして対象条件の緩和等を要請してまいりたいというふうに考えてございます。 次に、勤労者生活資金融資制度につきましては、平成11年度から保証人制度を廃止し、貸付条件の緩和を図ったところであります。今後多くの方が利用できるよう預託金の増額要求と融資制度の周知を図ってまいりたいと思います。 それから、次に、本市の雇用情勢と対策及び高齢者の雇用支援はどうかと、また今後はどういうふうに考えているかということでございます。 本市の雇用の状況は、和歌山公共職業安定所管内での1月末での有効求人倍率は0.59倍でございます。これは前月の0.51倍と比較すると0.08ポイント改善され、少しではありますが立ち直りの気配が見えつつも、雇用情勢は依然として厳しい状況でごさいます。 本市といたしましては、和歌山公共職業安定所と連携をとりながら、求人情報誌の市関係施設への設置や同和地区巡回職業相談の実施、また地域雇用安定創出対策連絡協議会への参画等によりまして雇用対策を推進しているところでございます。 また、高齢者の雇用支援につきましては、本格的な高齢化社会を迎え、就労を希望する高齢者の方々は増加の傾向にございます。 このような現状のもとに、市民相談センターに高齢者職業相談室を設置し、対応を進めているところでございます。 また、高齢者が長年にわたり培ってきた知識や経験を生かし、生きがいを感じ就業ができるようシルバー人材センターのより一層の拡充に努めてまいります。 今後も、国、県等の関係機関と連携を密にしながら、雇用対策を推進してまいりたいと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(井口弘君) 中野福祉保健部長。 〔福祉保健部長中野凱也君登壇〕 ◎福祉保健部長(中野凱也君) 34番青山議員の御質問にお答えいたします。 介護保険がスタートするに当たりまして、業務体制の完備はどのようになっているのかということでございますが、市民の皆様方により便利でわかりやすい事務体制を完備することを最重点に考え、平成12年度から現在の介護保険課を介護認定室と介護保険室の2室に分け、事務体制を強化するとともに、被保険者の皆様方の相談窓口として介護保険室に介護相談班の設置を予定してございます。 介護認定室では、認定申請から訪問調査を経て認定審査会の開催、要介護認定結果通知に至る事務を、介護保険室では、被保険者の資格管理や保険料の賦課、徴収、また介護サービスの給付管理や介護保険に関する相談等の業務を行います。 なお、福祉総合相談センターの設置をし、介護保険を初め、保険、医療、福祉の総合的相談に応じるとともに、各種サービスの総合調整の機能充実を図ってまいりたいと考えております。 次に、介護サービス対象者数と現在の申請及び介護度別の認定状況等についてでございますが、本市における要介護・要支援認定の申請者数は1万1,000人程度と見込んでおりますが、2月末現在の申請者数は8,059人でございます。 また、認定結果の通知者数は、2月末現在で6,329人となっており、その介護度別の内訳といたしましては、自立が244人、割合といたしましては3.8%、要支援626人、9.9%、要介護1が1,448人、22.9%、要介護2が1,152人、18.2%、要介護3が991人、15.7%、要介護4が985人、15.6%、要介護5が883人、13.9%でございます。 次に、ホームヘルパーや介護支援専門員の確保は十分なされているのか、また養成するための研修、受講体制はどうなっているのかということでございます。 本市が現在業務委託を行っております社会福祉協議会を初めとしまして、25施設でのホームヘルパー数は403人であり、さらに4月から民間事業者が参入されることから、ホームヘルパー数につきましては、供給体制は十分整うものと考えてございます。 介護支援専門員の確保につきましては、現在89事業所において介護支援専門員が確保されており、ほぼ充足している状況にあると考えております。 次に、ホームヘルパー養成のための研修や受講体制についてでございますが、平成12年度は従来どおり行っていた3級ヘルパー研修を継続するとともに、新たに2級ヘルパー研修を一般公募により実施することとしております。 さらに、介護支援専門員に対しましても研修会や介護サービスの情報提供を行い、資質の向上に努めてまいりたいと考えております。 次に、在宅介護サービスや施設サービスの基盤整備の必要性とサービスの質の向上についてでございます。 介護保険事業における基盤整備のうち、ホームヘルプサービスを初め、デイサービス、ショートステイ等の在宅介護サービスにつきましては、現時点では5年後の平成16年度までの必要見込み量は確保できるものと思いますが、今後の必要量の推移を見ながら対応してまいりたいと考えております。 施設サービスにつきましては、現在も施設入所待機者があることから、その実態把握や居宅サービスとの連携を考慮しながら利用者の状況や意向を反映した基盤整備を進めてまいりたいと考えてございます。 なお、サービス提供事業者に対する研修の実施や指導、監視等によりサービスの質の向上に努めてまいりたいと考えております。 次に、利用者のケアプランの作成等は進んでいるのか、また不安や悩み、苦情処理の体制または対応はどのようにするのかということでございます。 要介護及び要支援と認定された方のケアプランの作成につきましては、その費用算定の基礎となる介護報酬単価が本年2月10日に告示されるなどおくれがありましたが、現在、指定居宅介護支援事業者等において、4月から円滑に介護給付が実施できるよう、作業が進められているところでございます。 また、介護保険の被保険者及びサービス利用者からの悩みや苦情に対する相談業務体制につきましては、介護相談班を設置し、相談や苦情に対応するとともに、今回御提案申し上げております介護保険条例に基づく介護保険監視委員によるサービス内容のチェック等を行い、利用者の立場に立った公平、公正なサービスが提供できるように努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(井口弘君) 山口教育長。 〔教育長山口喜一郎君登壇〕 ◎教育長(山口喜一郎君) 34番青山議員の御質問にお答えいたします。 まず、防犯及び安全についてでございますが、最近、児童生徒が校内において、刃物で殺傷されるという非常に痛ましい事件が京都市とかつらぎ町で発生しました。 本市におきましては、児童生徒がこうした事件に遭うことのないよう、学校内の安全体制の強化や登下校時の安全指導、県下の各警察署と地域の方々が協力して、緊急避難所として行っております「きしゅう君の家」の周知徹底を図るとともに、不審者情報についての警察との連携等、保護者や関係団体等の協力を得て、安全確保に努めているところでございます。 また、校舎等の安全確保につきましては、各学校において、点検項目をきめ細かく定め、毎月定期的に実施しております。 本市教育委員会では、学校長から危険な箇所や修理の必要な遊具等の報告を受け次第、直ちに各学校に赴き、適切な処理を行うよう努めております。 今後とも危機管理体制の充実を図るとともに、児童生徒が安心して学校生活を過ごせるよう、環境面や施設面での点検及び整備に努め、快適な教育環境づくりを進めてまいりたいと考えております。 次に、教職員の休暇休職についてでございますが、本市の小中学校に勤務する教職員は約1,900人ですが、平成11年度において、3カ月以上、病気で休暇休職になった教職員は28人でございます。 そのうちの22人は、長期の治療を要する病気であり、精神的なものと考えられるのは6人でございます。 このような教職員の学校への復帰につきましては、医療機関による治療後、県の教職員特別健康審査会による指導を経て復帰しております。また、市教育委員会といたしましては、学校長と連携して精神的な面でのケアを行い、復帰がスムーズに行われるよう努めております。 次に、中高一貫教育についての御質問でございますが、その意義といたしましては、入学試験をなくすことにより、安定した学校生活ができる。6年間の計画的教育により、生徒の才能開発がスムーズに行える。異年齢の友達と触れ合う機会がふえることにより、社会性の育成ができる。多様な進路の選択ができる等、中教審の答申においても提言されております。 設置方法としましては、6年間を一つの学校として一体的に行う中等教育学校の方式と、高校入試を行わず、中学校と高校を接続する併設型の方式と、中学校と高校が授業や教員、生徒が交流し連携を深める連携型の方式の3つの方式がございます。 次に、中高一貫教育の進捗状況でございますが、公立の場合、平成11年度から宮崎県で県立中学校普通科高校が中等教育学校方式で、岡山市では市立中学校と定時制総合学科が併設型方式で、三重県では町立3中学校と県立総合学科高校が連携型方式で設置され、平成12年度以降全国的には過大規模校から分離新設された中学校に普通科高校を併設する学校など増加してくるものと予想されます。 本県においては、古座町で連携型の方式で推進校を指定して研究が進められてるところでございまして、本市におきましては、今現在のところ調査、研究段階でございます。 以上でございます。 ○議長(井口弘君) 34番。 〔34番青山 稔君登壇〕(拍手) ◆34番(青山稔君) 議長のお許しをいただきまして再質問をさしていただきます。まず、経済雇用問題についてお尋ねいたします。 経済企画庁が3月7日に発表したところによりますと、景気動向指数は87.5%となり、景気の上下動向を判断する境界線であります50%を7カ月連続で超えたとされています。これは、3カ月を50%超えれば景気の回復が目安化されてきたと言われておるわけでございますが、消費の基調はまだまだ低調と言われております。 また一方、最近の県内や本市の経済動向はまだまだ不況から脱却でき得ず、需要も低調で依然として厳しいものの、企業の景気は低水準ながら徐々に明るさがうかがわれつつあるとしながらも、依然経済の回復は弱く、雇用情勢も厳しい状態が続いております。 地場産業におきましても、ニット、繊維、染色整理、木材、皮革は現在も振るわず、染料中間物は医薬関連の需要とアジア向けの外需、それから合理化の努力により何とか前年の水準を維持している、こういうふうな状況で、民間需要による景気回復はまだまだ先が見えない状況であると、こういうふうに言われております。 私たち公明党県本部は、皆さんの御協力を得て、2月に本市を中心に中小企業実態調査を実施いたしました。その結果、業況は変わらず苦しい、また雇用判断は常用雇用人員の過不足について余っているとの回答が多く、今後の対策としては採用をやはり見合わす、また、さらに資金繰りの状況は苦しいと答えられた企業がほとんどでございました。 そこで、中小企業対策特別融資等の施策の話をさしていただくと、それらのことは知っている、あるいは知らなかったと、ほぼ同数でございました。余り知らない社長さんとか経営者も多いということでございます。また、現在の事業分野から成長が見込まれる分野への転換を検討したことがありますかということについては、あるとの答えが多数であったにもかかわらず、現実に転換いたしましたかということについては、していないとの答えがほとんどでございました。その理由は、資金繰りや経営のノウハウ、技術等の不足していることが多くみられました。 これらの結果からいたしまして、本市が計画し、実施をされようとしている条例の制定や制度の支援策が、本市産業の高度化を積極的に推進し得るようにもっともっと啓発活動を実施することが重要ではなかろうかと、このように考えられます。 今こそ行政は、事業者の自助努力を支援する役割に徹していただいて、本市経済を支える中小企業者のやる気にこたえる最大のときではなかろうかと、このように考えます。 また、21世紀へ本市経済の発展と景気回復を目指す重要なときでもあろうかと考えられるわけでございます。不景気、状況が大変悪いということでずるずるいくわけやなし、やはりそのときに思い切った施策をしていただきまして、そして次の業況のよさをやはり行政がリードしていくような、そういう心強い、または強力ないろんな施策を考えていただきたい。 ただ施策をつくったらいいということだけでは、ちょっと言い方が失礼ですけども、施策をつくったらいいというだけではなかなか発展しないのじゃなかろうかと。その施策を育てる、そしてまたその施策が本当に和歌山市のために、市民のためになっていく、そういう施策がやはり必要であると。そのためにはさらなる勉強、努力、御苦労をしていただきたいなと、このように実感しておるところでございますので、今後とも今悪いというわけではないんですけれども、その施策が生かされるように十二分に頑張っていただきたいと、こう考えるわけでございます。 このためにも、起業家支援の体制等も含め、本市経済の積極的な施策、そういう施策とそれらの施策が円滑に実行され得るようにしていくことが本市行政の使命であると考えるわけでございます。これらの総合的な役割を果たす機関といたしましては、やはり中小企業支援センターの早期設立とその運営強化の実現が大切であると考えます。このことについては強く要望いたすところでございます。 以上のことを要望いたしまして、経済の方終わらしていただきます。 次に、教育関係の今後のあり方についてお尋ねいたします。 初めに、既に御承知のとおり、昨日、市内中学校で約300枚近い窓ガラスが割られた事件があったと聞いております。市内一斉に卒業式が本日挙行されているわけでございますが、本日、卒業式に参加されている生徒の皆さん方、また父兄の皆さん方の思いはどんな思いであろうかとお察しするところでもございます。この事件の根底に何があるのかとそのことを考えるとまことに残念でなりません。教育委員会と学校現場の教員、また関係者の皆様方の今後の適切なる対応を願う者の一人でございます。教育長よろしくお願い申し上げます。 このように、教育は、文化や科学を進歩させる、また経済を発展させるだけではなく、人間として温かみのある有為な人材を育て、21世紀の日本の将来をより一層盤石にしていく大きな基本であると考えます。そのためにも、安心教育が受けられる人材の確保と学校現場の施設の充実等々が大事でありますが、学校の総合的な環境づくりが何よりも大事ではなかろうかと、こう考えるわけでございます。このことによって、やがて未来の人材は必ず育つことを確信いたすところでございます。 本市におかれましても、学校教育の向上を目指し日々努力され、青少年の教育に大変なる御尽力をされているところでございますが、学校教育は今全国的にも大きな変革が必要とされ、21世紀に開かれた新しい教育方針による中校一貫教育の積極的な導入のための研究機関の設置が望まれているところであります。 以上のことから教育長にお尋ねいたします。 第1点、本市の各学校の校舎やプール等の建てかえ計画と平成12年度の計画はどうでしょうか。本市における平成12年度の実施についてはどうでしょうか。 第2点、本市における中校一貫教育の導入ということについての予定はどうでしょうか。 第3点、本市教育委員会が中心となり、教職員、学識経験者、PTA関係者からなる中高一貫教育の研究機関を設置されてはどうでしょうか。 第4点、学校事務職員を現場より引き上げる方策を打ち出されておりますが、結論はどうなっているのでしょうか。また、この方策が実施された場合、今後の事務処理や業務において学校現場での支障はないのでしょうか。 以上4点、お尋ねいたします。 最後に介護保険関係についてお尋ねをさしていただきます。 私の体験を交えながら再質問をさしていただきますので、御了解ください。 今から約30年も以前のことになりますが、昔の話ばっかりして申しわけございません。蒸し暑い梅雨時の昼下がりのことでございました。私が勤めていた会社に電話がかかってきました。たまたま私が電話をお受けいたしますと、女性のお客様からでございました。話の内容は、ふろがまが壊れてもう10日ほどおふろに入っていないとのことでございます。お客様の言われますのには、私はともかくといたしまして、一人しかない息子に湯を浴びさせ汗を流してあげたい、そういうことでございました。小声ながら切なる思いの真剣な話が脈々と感じとれました。 早速、かしこまりましたと電話を置くなりお客様宅に御訪問を申し上げますと、電話をいただきましたお客様は80歳をはるかに召された感じの御高齢者でございました。そばにおられた子供さんは60歳代も半ば過ぎの病弱そうなお人でございました。母親が申されますのには、息子は若いころから体が病弱なんです。私も体が弱い方ですが、この子のためになることならと約60年間もずっと介抱をし続けてきました。このように言われたことを今も脳裏にこびりついてるわけでございますが、真剣な面持ちで話をされていました。私はそのとき親子のきずなと申しましょうか、親子はいつになってもいいもんだなということを実感さしていただきました。病弱な母親が体の不自由なわが子を抱きかかえるようにして毎日懸命に面倒を見られている。そんな姿に私は感激をいたしました。 高齢化が進む中で、本当にこれからの本市におきましてもそういう光景は出てくるかもわかりませんが、この現場の話をさしていただきますと、早速湯を使っていただけるように器具の修理をさしていただいて、大変喜んでいただいたことをきのうのように実感いたしております。 このように、我が国では、高齢者の介護は家族に大きく依存してきましたが、介護をしている年齢も高齢化が進み、介護者の約50%以上は60歳を過ぎておるということです。また、70歳以上も20%近くに達していると言われております。施設サービスの充実は当然でございますけれども、心身ともに自宅で安心して暮らせるようなサービスの提供も大変必要であります。21世紀へ、いよいよ高齢化社会の到来を目前にして各自治体の手腕が大いに試されるときでもあります。 本市におきましても、並々ならぬ旅田市長の御決意のもと、充実した介護保険制度の業務を多く関係者によりまして実施していただくことをさらに御期待申し上げているところでございますが、やがて何年か、あるいは何十年か後に、本当に振りかえって見たときに住んでよかった、このように言っていただけるような、また本当にほほ笑みを交わせるそんな福祉のまちづくりを多くの市民の皆さんは望まれているのではないでしょうか。 以上のことから旅田市長に1点だけお尋ねをさしていただきます。 本市が介護保険制度を導入し実施するに当たりまして、旅田市長の御決意と今後の方針についてお考えを御答弁いただきたいと思います。 以上をもちまして、再質問を終了させていただきます。 大変にありがとうございました。(拍手)
    ○議長(井口弘君) 旅田市長。 〔市長旅田卓宗君登壇〕 ◎市長(旅田卓宗君) 34番青山議員の御質問にお答えいたします。 介護保険の問題について御質問ございました。 介護保険制度を実施するに当たり、高齢者が介護を必要な状態になっても、みずからの尊厳を脅かされることなく安心して生活が営めるよう、高齢者の多様な需要にきめ細かく対応し、保健、医療、福祉の連携による総合的な介護サービス提供体制の整備を図るとともに、住みなれた地域社会の中で生きがいを持って過ごすことができるような「日本一の福祉のまち」を目指した施策の推進に努めてまいりたいと思います。 ただいま議員から実体験のお話がございました。胸に迫るものがございました。私自身も母親が闘病生活で7年間入院生活を送りました。本来ならば自宅で引き取って最後まで面倒見てあげたかったわけなんですが、毎日点滴を受けなければならない。そうするとどうしても自宅でおることができないということで、結果的にはあの小さな病室で7年間過ごして亡くなっていきましたけれども、そういうこと考えますと、単に介護の問題につきましては、国から決められたメニューだけではなくて、さらに幅の広げた横出しのサービス、特に訪問診療、訪問看護等、そうした問題についてなお一層充実した和歌山市特有の新たなサービスも展開しなければならないなと、そういうふうに考えております。 まず4月にスタートいたしまして、問題点を十分把握した中で取り組んでまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(井口弘君) 山口教育長。 〔教育長山口喜一郎君登壇〕 ◎教育長(山口喜一郎君) 34番青山議員の再御質問にお答えいたします。 まず最初に、御指摘いただきました昨日の日進中学校の件につきまして、これだけではございませんが、日ごろから市議会の先生方にいろいろと御心配をおかけし、御心労をおかけしていますことをまず心からおわび申し上げますとともに、今後とも私ども教育委員会挙げて、学校とか県当局とかいろいろ御指導いただきながら一生懸命取り組んでまいりますので、今後とも御指導よろしくお願い申し上げます。 御質問の方にお答えをさしていただきます。 和歌山市における中高一貫教育の導入についてでございますが、今、学校教育は大きな変革を必要としており、中でも中高一貫教育のあり方が大変注目を浴びております。 ただ、本市の場合、市立高校は市立和歌山商業高校1校であり、現時点では設置者を同じくする市立中学校と市立和歌山商業高等学校との連携の中高一貫教育のあり方を研究してまいりたいと考えておりますが、また県立高校との連携につきましては。県教育委員会と今後とも協議してまいりたいと考えております。 次に、研究機関の設置についてでございますが、各方面の方々の御意見も伺いながら、教育委員会におきまして研究チームをつくって研究を進めてまいりたいと考えております。 他の件については貴志部長の方からお答え申し上げます。 以上でございます。 ○議長(井口弘君) 貴志教育総務部長。 〔教育総務部長貴志 勇君登壇〕 ◎教育総務部長(貴志勇君) 34番青山議員の再御質問にお答え申し上げます。 本市の各学校の校舎やプール等の建てかえ計画と平成12年度の計画についての御質問でございますが、原則的には建築年代の古いものから改築計画を立ててございます。その計画に基づき、校舎や屋内運動場につきましては、構造耐力、保存度及び外力条件についての耐力度調査を行い、改築を実施しているところでございます。今後、より一層子供たちが安全で快適な学校生活を過ごせる施設整備に努めてまいりたいと考えてございます。 12年度の計画につきましては、日進中学校屋内運動場増改築事業、直川小学校プール建設事業、第一共同調理場増改築事業、松江小学校屋内運動場耐力度調査委託、有功小学校給食施設の設計委託、なお今福小学校校舎改築事業を12年度、13年度の2カ年事業として計画いたしてございます。 次に、市費学校事務職員の配置がえについてでございますが、行政改革の一環として職員の定員適正化計画に基づき、現在、小中学校に配置している市費学校事務職員を今後4年間で学校現場から配置がえする計画をいたしてございます。 配置がえ計画につきましては、今後、年次計画に基づき実施してまいりたいと考えてございます。 学校事務員の配置につきましては、現在県費事務職員が配置されてございまして、市には公的設置義務はなく、県下各市におきましても市費事務職員はほとんど配置されてございません。また、中核市等他都市の状況を見ましても、配置している市は少ない現状でございます。 当計画の実施に当たって学校現場で支障はないかということでございますが、可能な限り学校運営に支障を来さないよう、学校における事務手続の簡素化や事務改善に努めてまいりたいと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(井口弘君) 次に、和田秀教君。--38番。 〔38番和田秀教君登壇〕(拍手) ◆38番(和田秀教君) 議長より御指名をいただきましたので、通告順に従いましてお伺いをしたいと思います。 もう14番目でございますので重複する点も多々あろうかと思いますが、よろしく御理解のほどお願いを申し上げたいと思います。 さて、この新聞をちょっと拝読さしていただいて--拝読ってこれ自分の新聞やから。 前例踏襲主義、行政というところは、やたらとそういうことは前例がないのでとか、他市を参考にしてとかいった体質が根強く残っています。前例どおり行っていけば間違いがない。しかし、それでは進歩がない。進歩がないということは今までのように右肩上がりの経済であれば前例を踏襲していけば行政も自然と右肩上がりになっていきましたが、今の時代、同じことをしていれば必ず右肩下がりになってしまいます。非常に厳しい経済情勢の中、新しい時代に沿った行政の運営をするには、いかに限られた財源を効率よく使うかということであります。変革する勇気を持たなければ真の行政改革もあり得ないと思います。 前例がない、だからやるんだ、これはアサヒビール会長で経済政策会議の議長でもありました樋口広太郎氏の言葉であります。前例がないからやらないのではなくて、前例がない、だからやるんだと言っております。今までと同じような考え方や行動では前進することはできません。いわゆる改革もできないことになります。 これは私の後援会の新聞で私が書いた文章でありますが、このことを念頭において答弁をお願いしたいと思います。 まず第1に、和歌山市独自の即効性のある経済効果について。 今から約2年前に当時の橋本総理が、現在の財政状況を子や孫の時代に残すわけにはいかない、そう言って財政構造改革法を成立させました。しかし、景気の悪化が続きまして、法律の改正をしてでも景気対策をしなければいけないという声が相次いでまいりまして、翌年、財政赤字覚悟の上、過去最大の16兆円もの公的資金を投入しまして、御承知のように社会資本整備あるいは減税、雇用対策、中小企業対策、不良債権対策など、いわゆる総合経済対策を実施したのを初め、今日まで種々経済対策を行ってまいりました。 本市におきましても、平成4年、5年、7年、8年、10年、11年で、合計687億4,000万円もの予算を投じまして独自の経済対策を実施してまいりましたが、正直言っていまだその効果が見えてこないのが現実であろうかと思います。その証拠が、過去5年間で1,000万円以上の負債で倒産した件数は昨年の12月末で350件、負債総額4,736億2,200万円であります。 市税収入も3年連続マイナスでありまして、本年度市税歳入の予算額は、平成9年度の決算額と比べますと約56億5,000万円も減額となっております。その上、本市経済の大黒柱でありました住友金属も、昭和55年の最盛期社員数1万3,090人、友和会関係社員の方1万3,000人から、現在は社員数は7,000名でございますが、そのうち3,700名が出向をなされております。こちらの工場に残っておりますのは3,300人、そして友和会関係者社員が7,500人まで落ち込んでいます。その上昨年の秋、経営改革プランが発表され、今後2004年には2,800人になるそうであります。 本年に入りましてから、私の同級生で住友金属にいってらっしゃる方から電話がありました。何の電話かといいますと、再就職の相談がありました。5人もございました。また、友和会の下請をしている方々の中で、和歌山で仕事がないので名古屋や大阪、神戸、また四国まで出稼ぎに行ってるのが現状でございます。市内の商店街や中小企業の経営者初めアロチ周辺まで活気がなく、どこへ行っても景気が悪い、景気が悪い。そういった中で繁盛しているのは大手スーパーぐらいではないでしょうか。 そこで、和歌山市は、今日までこれだけの巨額の財源を投じ、どのような経済対策を行ってまいったのか、またその経済効果はどうなのか、そして今後どのような景気対策をしていくのかお伺いをしたいと思います。 また、市税の減収状況を見ますと、一般住宅及び分譲マンションの新築件数の減少と比例をしていますが、関係があるんでしょうか、お伺いをしたいと思います。 さて、市民の行政に対する願いは、教育、福祉、行財政改革、あるいは上下水道及び道路整備、そのほか数々あろうかと思います。しかし、現在の一番の願いは、景気対策であろうかと思います。景気対策といってもいろいろありますが、長期的なもの、あるいは中期的、こういったものも大事でございますが、今一番必要なものは即効性があり、幅広く市民に経済効果が享受されるものであろうかと思います。 私は、この沈滞しきった本市を景気回復させるのは、住宅需要の拡大が一番であろうかと考えております。なぜかと申しますと、一般住宅、マンションを建設するには、まず土地が売れ、約25前後の業種の協力が必要でございまして、雇用にも関係します。完成すれば家電製品や家具及び調度品なども必要になりますし、居宅では大体3カ月か4カ月で完成しますし、マンションでも半年ちょっとぐらいで完成します。 しかし、新築資金のある方はそれでいいと思うんですが、あと一歩の自己資金がないので住宅を購入できない方が大勢いらっしゃいます。私の友人でも家賃が大体7万から10万円ぐらいのマンションに住んでいるお方がたくさんいらっしゃいます。ちなみに田中議員さんとこは12~13万要ってると。これだけの家賃を払うのであれば十二分に一戸建て住宅を購入することができます。しかし、話を聞いてみますと、悲しいかな、頭金や購入時あるいはその後に必要である消費税、県税及び保険料が不足しているからだそうであります。 そこで、提案でありますが、住宅金融公庫や銀行の住宅ローンとは別枠で収入制限を設けた上で、和歌山市独自の住宅購入資金貸付制度を創設してはどうでしょうか。また、金沢市などでは、市の条例に沿った家であれば100万円の補助金制度もございますが、検討してはどうでしょうか。この制度を実施することによって、目に見えた経済効果が生じると思います。 例えば、1件当たり200万円を300所帯に融資するとしますと、1件当たり土地を含め約3,000万円の住宅であります。3,000万円でありますから、1年間で90億円、それに前段申し上げた備品類を入れますと約100億円以上の経済効果が生まれます。また100万円の補助金制度でありますが、100万円を300所帯に補助することによって3億円の財源が必要になりますが、完成した翌年から税として約5年から10年間ぐらいで100万円の補助金も回収されるのでなかろうかなと。 また、行政として持ち家対策を促進することは大きなメリットがございます。市民の市内への定住化に結びつき、完成の翌年から都市計画税及び固定資産税など永久的に入ってまいります。また、住宅産業界からは、法人市民税及び市民税が入ってまいります。私の試算では、非常に難しいんですが、数億というその税収に結びつくんではなかろうかなと思われます。 市長も先般のこの議場で今後も自主財源の確保に努力すると、そういうようにおっしゃってました。しかし、この制度を実施するには、法的な問題を初め財源をどうするか、あるいは利息、保証人、回収の問題、あるいは収入制限、そのほかいろいろあると思います。市長は1月の10日、スカイタウン分譲地に限り300万円の融資制度を創設すると発表されていましたが、何かよい方法がないでしょうか。お伺いしたいと思います。 次に、河西橋の実情、実態ということでお伺いしたいと思います。 河西橋は、大正3年に南海電車が建設し、東松江まで運行される列車の鉄橋として利用されていました。昭和29年、市に移管されまして、歩行者及び二輪車専用橋として、今日まで85年間の長きにわたり多くの市民、特に河西地区住民が通学や通勤に利用しております。 ちなみに現在の交通量は、平日の朝のラッシュ時1時間で市駅行きあるいは河西方面行きの通行量は、オートバイが400台、自転車が250台、歩行者は3人でありますが、合計の653名。夕方のラッシュ時1時間でオートバイ380台、自転車204台、歩行者10人の計594名であります。朝夕の2時間でも1,200人以上の市民が通勤通学として利用をなされております。 そこで、この橋は相当老朽化していますが、天候によって通行どめにすると聞いていますが、実態はどうなのか。また、橋の補修は可能であるのか。また、可能であれば補修費は幾らぐらい必要であるか。補修が不可能の場合はこの生活橋をどうするのか。また、歩行者及び二輪車専用橋の新設は可能なのか。これは建設省の見解も含めてお伺いをしたいと思います。 また、補修及び新設も不可能の場合、これだけの交通量がある橋ですので、今後の対策はどうするのか、お伺いをしたいと思います。 さて、紀の川から西部は、河北地区と河西地区に分かれます。現在の交通渋滞を考えた場合、将来の道路計画を考えなければならないと思います。 河北地区は、現在六十谷橋、岩出バイパス、北・南田井ノ瀬橋及び川辺橋と四つの橋があろうかと思います。その上現在建設中の新南海橋と大堰上の市道が開通されますと交通渋滞も大幅に解消されるのではなかろうかなと思います。 それに比べ河西地区は、今後も人口が増加してまいります。民間及び県市合わせまして、コスモパークでは、今の予定では一般住宅550戸、公営住宅170戸、計720戸。スカイタウンは一般住宅が886戸、公営住宅200戸、計1,086戸。また、民間の大型開発構想では、和歌山ニュータウンが5,000戸、にしきニュータウンが700戸、仮称でありますがサンヒルズ木ノ本が1,200戸、また和大新駅の設置及び新駅周辺の区画整理事業計画に関連しまして、これも1,000戸ぐらいふえてまいります。そのほか民間の宅地開発で1,000戸、今申し上げたように約1万1,000戸ぐらいが今後新築される予定でありますから、人口は大体3万5,000人から4万人ぐらい増加する予定であります。その上、関西電力の和歌山発電所の工事が本格的に着工されれば、関電発表では1日最大1,100人の作業員が従事するとのことであります。 したがいまして、今後河西地区の車両は軽く1万台以上は必ず増加することは間違いございません。その上、和歌山発電所の工事が本格着工しますと、1日ピーク時760台と発表されており、現在送電線ルートは決定していませんが、この送電線の工事が開始されますと、その土砂を運搬する車両も相当多くなり、現在の河口大橋、紀の川大橋、それに北島橋では対応できなくなることは明確であります。新しい橋の建設は必ず必要であります。 どうでしょう、思い切って新河西橋を新設してはどうでしょうか。もちろん、財源が必要であります。今の財政状況では非常に難しいと思います。そこで関西電力和歌山発電所は、和歌山市及び地元地区住民と共存共栄を基本としてという理念を持ってのあの和歌山発電所の立地であります。近々、地元5連合自治会と交わす予定の協定書もその旨明確に明記をされております。 前段申し上げたように、今後河西地区は急激な人口増及び発電所の建設により大きな交通渋滞が必至であります。関電の共存共栄の理念からも、また市民が平穏な日常生活ができますよう新河西橋建設への協力を関西電力に求めてはどうでしょうか、お伺いしたいと思います。 次に、和歌山発電所及び送電線問題についてお伺いしたいと思います。 去る2月22日、朝日新聞で、関西電力は7発電所の稼働を1年から数年先送りすると報じられました。2005年5月運転開始予定でありました和歌山発電所もその中に入っております。そして、2月28日、社長の石川氏が正式にその旨の表明をされました。 先日の本会議の答弁でも、当局は、新聞報道の後関電に問い合わせしたところ、そのとおりですと、詳細については3月末の平成12年度電力供給計画で発表しますとの答弁でありました。 また、昨年7月14日、西防の特別委員会で、私は、関電が当初発表していた発電所の建設費や固定資産税、雇用あるいは経済波及効果に変化はないでしょうかと委員会でお伺いしました。当局は即答はできませんでした。これも関電から何の報告も聞いてなかったのでなかろうかと思います。即答できず、次回の委員会で報告するとのことで、明くる月の8月の27日の委員会でやっと雇用については従来どおりであるが、ほかの3項目については2割減と大幅な修正報告がなされました。 いずれも事前に当局や議会に報告もなく、もちろん地元で立地や送電線問題で奔走している皆さん方にも何の報告もなく、地元では大変皆さん方が憤慨をなさっております。また、ルート決定はしていませんが、現在明示されている送電線ルート付近住民からは、関電の誠意のなさが強く指摘をされております。 こういう関電の対応に対し、当局はどのように考えているのか。また、市長は、発電所の早期建設と波及効果が本市経済の活性化につながるよう最大限の努力をすると申されておりますが、具体的にどうするのかお伺いしたいと思います。 また、市長は、各方面で8月には準備工事の着工に入れると申されております。この予定には変更はないのか、また今後の発電所の建設のスケジュールには変化がないのか。 また、送電線に反対されている方々は、送電線問題には今しばらく時間が必要である、しかし立地については賛成の意見だと聞いておりますが、真実はどうでしょうか、お伺いしたいと思います。 以上、即効性のある経済対策、あるいは河西橋、そして和歌山発電所に対してのことについてお伺いします。 冒頭申し上げたように、前例踏襲主義を直すように、またその旨の答弁をよろしくお願いをしたいと思います。 これで第1問終わります。(拍手) ○議長(井口弘君) しばらく休憩します。    午前11時42分休憩          --------------------    午後1時11分再開 ○議長(井口弘君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第2の議事を継続し、和田秀教君の質問に対する答弁を求めます。--旅田市長。 〔市長旅田卓宗君登壇〕 ◎市長(旅田卓宗君) 38番和田議員の御質問にお答えいたします。 まず冒頭、前例に踏襲することなくという御指摘がありました。まさにそのとおりだと思っております。先般も田中議員先生から御指摘のありました一班一改革運動というのも非常にいいなあというふうに思っておりまして、4月新体制ができましたら職員さんに督励をしようかなと、そういうふうに思っておったところでございますが、大いに変革をしていきたいと思います。変革をしていこうと思いますと、当然新しいことにも御賛同もしてもらわなきゃいけないもんですから、ひとつよろしくお願い申し上げたいと思います。 さて、経済対策の問題ですが、我が国経済は、近年、バブル景気の崩壊、産業構造の変化や円高不況などにより、大変厳しい状況が続いております。本市におきましても、鉄鋼不況などにより基幹産業である住友金属の経営合理化などにより、経済に大きな影響を与えているところでございます。 こうした状況のもと、本市におきましては、経済環境の変動に対応して、産業の振興と活力のある都市創出を図るための有効な施策を講じ、経済の活性化と市民生活の向上を図ることを目的に、平成元年に庁内組織である経済振興対策会議を発足し、公共事業の前倒し発注や中小企業への受注機会を確保するための官公需発注を初めとする中小企業の振興や、国の経済対策等による事業の実施などに積極的に取り組んでまいったところでございます。しかし、依然として低迷しているのが現状でございます。 そうした中、平成12年度において「都市圏の中心となる魅力と活力のある都市」づくりとして和歌山駅前広場等の整備、中心市街地の活性化を図るため、ぶらくり丁周辺域のまちづくり事業としてのTMOの設立や「わかやま楽市楽座」の開設、また和歌浦を世界に向けて売り出し、本市浮上の起爆剤とする観光イベントとして「海都WAKAYAMA21」和歌浦海国宣言をメインタイトルとした各種イベントを展開し、シティプロモーション推進室やテーマパークシティ推進室において本市のイメージアップを図るため、積極的にプロモートしてまいりたいと考えております。 また、経済対策予算としまして、93億1,508万7,000円、対前年度費6.7%の増額予算を計上し、市外企業等の誘致を積極的に図るための企業立地促進奨励金制度の実施や、ベンチャービジネスを支援し、新産業、新事業の創出を図るとともに、各種融資制度の充実などハード・ソフト両面から中小企業を支援し、本市産業の高度化を図りながら21世紀における産業競争力を保持してまいりたいと考えております。 また、今後、本市の活性化を図るビッグプロジェクトとして関西国際空港全体構想や紀淡連絡道路構想の促進などをインパクトに、国内外との活発な交流と連携を進める都市づくりを積極的に進めるとともに、以前、議員から御提言のございました国際会議や学会、展示会、スポーツ大会などを全国から誘致するためのコンベンションビューローにつきましても視野に入れながら、誘客活動を図ってまいりたいと考えております。 次に、スカイタウンの融資の問題とか、市の独自の住宅購入資金貸付制度の問題でございます。 スカイタウンの分譲地の販売を促進するため、分譲地を購入された方への融資制度を当初予算に計上すべく、調査、研究してまいりましたが、市内全域の分譲地にも適用の必要性が生じたため導入を見送ったところでございます。 市独自の住宅購入資金の貸付制度につきましては、法的には問題はありませんが、これを実施する場合、国の補助制度や交付税措置がなく、財政的にかなり負担増となります。また、市が直接貸し付けを行うとなると、貸付金の回収の問題や、保険会社の保証や保証協会の保証が不可能なため、議員御提案の貸付金制度の創設につきましては、今後、十分検討してまいりたいと考えております。 次に、和歌山発電所の問題で、河西橋のかけかえについて関西電力に協力依頼してはどうかいうこういう御指摘でごさいます。 河西橋は、老朽化が著しく、今後、安全の向上を図るために何らかの対策が必要であります。その対策のためには、財政的にも大きな規模の財源が必要となってくるのに加え、周辺の整備につきましても今後の課題となってまいります。 御提案の関西電力の協力金につきましては、現在、検討いたしております市立大学設置のための財源として考えてございますが、河西橋の対策のための財源につきましては、今後規模や事業費等が概算される中で電源立地促進対策交付金等も含めて検討してまいりたいと考えております。 次に、関西電力の誠意のなさの問題の御指摘がございました。 過日の「関西電力株式会社の新設発電所の運転開始が先送りになる」との新聞報道及び昨年の事業費の変更に対して事前の報告がなかったことにつきましては、本市としても大変遺憾に思い、強く抗議を行う一方、現状の電力事情は十分認識しているが、速やかに諸条件の整備を図り、早期着工するよう強く要請いたしました。 また、地域の方々に対する説明会及び報告会は、誠意をもって、わかりやすく正確な説明に努め、十分御理解を得るよう指導いたしてございます。 本市といたしましても、県と十分連携を図りながら、早期に諸協定を締結の上、厳しい経済状況をかんがみ、この経済効果を一刻も早く及ぼすため、着工に全力を傾注してまいりたいと考えております。 次に、LNG火力発電所の早期建設における経済波及効果についてお答え申し上げます。 LNG火力発電所建設につきましては、本市活性化を図るために大きなインパクトを与えるプロジェクトの一つであると認識しております。 そうした中、関西電力への早期建設を強く要請しているところでございますが、近年の景気低迷による電力需要の落ち込みなどにより、おくれているところが現状でございます。しかし、発電所建設に伴う波及効果ははかり知れないものがあり、関連企業に対し、地元企業を優先的に採用できるよう、機会あるごとに関西電力へ要請しているところでございます。 今後につきましても、地元発注、地元雇用、地元購買等可能な限りその効果を享受できるよう積極的に対応するとともに、関連企業においても、法人市民税などの税収につながるような支店を本市に設置されるよう、関西電力に働きかけてまいりたいと考えております。 また、地元経済対策協議会のような地元経済優先利用の見地から経済面の窓口となる機関の設立につきましては、以前から関係機関に働きかけているところでごさいますが、今後とも積極的に働きかけてまいりたいと考えております。 次に、8月に着工できるかという御質問でございます。 発電所の建設に際しましては、協定の締結等諸条件が整わなければなりませんが、現在その準備に努力いたしているところでございます。 協定締結の上は、工事のための水道管引き込み等の諸申請手続がございますが、それらの許可等がなされた後は速やかに着工できるものと考えますので、8月着工を前倒しするよう申し入れているところでございます。 次に、送電線問題の御指摘がございました。 昨年9月定例市議会及び12月定例市議会の西防波堤沖埋立地問題対策特別委員会におきまして、議員より、市民の安全と環境の保全を最優先に、この厳しい経済状況の中で、発電所本体工事と送電線工事を切り離して考え、発電所本体工事を先行させてはどうかとの御提案をいただきました。 この御提案を受けまして、昨年10月以来、地域の方々と協議を重ねまして、送電線工事につきましては、今後、誠意を持って話し合いをしていくこと等の条件で、発電所本体工事の先行について御理解をいただいたところでございます。 あとは担当部がお答えいたします。 ○議長(井口弘君) 小橋助役。 〔助役小橋義實君登壇〕 ◎助役(小橋義實君) 38番和田議員の御質問にお答えいたします。 河西橋の現状と実態でございますが、歩行者や単車、自転車の通行の安全を確保するために、気象庁発表の注意報・警報、建設省からの発表される紀の川洪水注意報・警報を参考にしながら検討し、通行どめにしているのが現状でごさいます。 橋の補修の可能性について、また補修費について、また補修が不可能な場合についてでございますが、平成7年度に行った河西橋詳細調査業務委託の報告によりますと、河西橋の老朽度は著しく、現状では通行の危険性が危惧されている状況でございます。 今後、河西橋を安全に維持管理していく上で、補修、補強対策が早急に必要であるとの結果報告が出ております。 その中で特に石積み式橋脚についてでございますが、橋脚部分が洗掘され、修復が困難と報告されております。 補修費については、現橋を廃止して新たな橋をかけかえるのと同じぐらい費用がかかると思われます。 老朽化が著しく補修が不可能なため、部分補修をするよりも、新しく橋をかけかえる方が得策かと考えております。 歩行者及び二輪車専用の新設についてでございますが、現在の河西橋と同じものは建設省の橋の設置基準を満たしておりませんので、専用橋は不可能でございます。 今後の対策についてでございますが、歩行者の迂回についてですが、紀の川大橋、北島橋等を迂回するのは相当の距離もあり困難であると考えております。 また、二輪車については、紀の川大橋は車線変更に、また北島橋については片側1車線のため、交通量が多く通行が非常に危険であると考え、本市といたしましては、今後かけかえの方針で調査し、検討してまいります。 以上でございます。 ○議長(井口弘君) 福本財政部長。 〔財政部長福本高士君登壇〕 ◎財政部長(福本高士君) 38番和田議員の御質問にお答えいたします。 住宅建設の減少が、税収入の減少に影響しているのではないかということでございますが、市税全体の収入におきましては、平成9年度決算額で670億7,260万5,000円から、平成12年度予算額で614億1,950万7,000円と約56億5,300万円の減収となっております。これは長引く景気の低迷等とともに、平成10年度で実施された特別減税、平成11年度からの恒久減税が主な原因でございます。 なお、個人市民税、法人市民税、固定資産税等の税収が、平成9年度より3年連続の減少となっておりますのは、議員御指摘のとおり、住宅建設の減少も大きな要因であると考えております。 以上でございます。 ○議長(井口弘君) 38番。 〔38番和田秀教君登壇〕(拍手) ◆38番(和田秀教君) 御答弁をいただいたわけでありますが、私は即効性ということで経済効果を求めた質問でありましたが、即効性のないような答弁をいただきました。まことに不満であります。なおかつ検討、検討という言葉も4~5回ございました。字引で検討という意味を調べますと、検討とは詳しく調べてそれでよいかどうか考えること、こういう意味です。ということは、やるのかやらないのかわからないような感じでございまして。 まず、経済効果の方からお伺いしたいと思うんですが、今、財政部長の方から平成9年度から3年連続減収であり、これは住宅の新築件数の減少も大きな原因であると、こういうふうに御答弁がございました。 私、個人的にちょっと調べさしていただいたんですが、平成8年、9年、10年、11年の住宅新築件数調べました。平成8年が2,625戸の一般住宅とマンションが158戸、これを金額にしますとまあ一般住宅1戸3,000万円とします。そしてマンションは1億でできませんが1億として勘定させていただいたら、平成8年度で住宅の売上高が945億5,000万ぐらいになるんですね。これ以上あると思います。そして、平成9年度は一般住宅が2,142戸とそしてマンションが119戸、これを先ほどと同じような計算しますと761億6,000万円ですから、平成8年、9年とマイナス183億9,000万ぐらい。そして、平成10年度は同じように計算しますと191億円の売り上げの減少。 しかし、きょうの午前中の市長答弁にもございましたが、経済部長もおっしゃってましたが、経済の動向も立ち直りの傾向であると、こういうふうに答弁なされておりました。まさしくそうでありまして、この平成11年度はマンションと一般住宅と合わせてまして約2,500戸以上の2,550戸ぐらいになろうかと思います。これは3月3日の計算であります。ですから2,550戸ぐらいまでいくんじゃないかなと。ですから、恐らく来年のこの住宅関係に関する税収はふえるのは間違いないと思います。 こういうふうに住宅の新築着工件数と市税の収入と大いに関係のあることでありますから、私は住宅購入資金貸付制度を検討したらどうかということで申し上げたんですが、先ほど申し上げたように検討すると、十分検討するという答弁しか返ってないんです。何もその住宅資金、自己資金を持ってる方に融資しなくてもいいんですから、あと一歩の資金があれば持ち家が持てると、そういう方々に貸し出しのできるような資金制度をもう一度真剣に、前向きに考えてもらいたいと、これもこの議会前に当局と論議をしました。そしたら、そんな前例はありませんと、そういうふうな答えしか返ってないんですね。 ですから、何とか前例踏襲主義を打破して、市長の持ち味は前例がないからやるんだ、そういうふうな考え方で今日までやってると思うんですが、それがまた市長の魅力であり、また反面欠点でもあろうかと思うんですが、そこはまあ議会と当局とよく精査して、より以上いい方向にいくように話し合いをしたらいいのではなかろうかと思います。 そして、この住宅貸付制度がもしできないようなことになるんであれば、利子の補給制度等も、今後視野に入れた中で検討してもらったらいいのではなかろうかなと思います。次に、河西橋でありますが、これも今本会議に入る前に遠藤さんから言われたんですが、「検討とはしないということだそうですよ、和田先生」とこう言われたんやけども、情けないなと思ってるんですが。 河西橋の現況、夕べ帰りまして助役さんの答弁、夕方はこれで納得してたんですが、夜これをじっくり見ますと、こんな答弁ぬけぬけとようするなと思ってまいりました。というのは、気象庁、建設省からの発表により通行どめにしている。そして平成7年といったら、すなわち今から5年前です。5年前に詳細調査の結果出てるんですね。その結果、現状では通行の危険性が危惧される。これも私コンピューター持ってるんです、マイクロコンピューター。マイクロコンピューターで危惧という意味を調べましたら、悪い結果になりはしないかと思い心配すること。市長、こういう意味だそうです。 あの橋は、調査の結果も出てるんですが、助役の今答弁の中に1つ抜けてあったんですが、何の報告が抜けてたかといいますと、落橋の可能性がある、これも入ってるんですよ。そして、今後安全に維持管理していく上で補修補強対策が早急に必要であるとの結果報告が出ているんです、これも5年前なんです。ほったらかし。特に基礎部分が洗掘されて修復が困難である。こんな答弁ようやったなとて思いましてね。全部5年前なんですよこれ。 そして、最後にくれた答弁が、新しく橋をかけかえる方が得策かと考えています。よくよくこれを読んで理解したらこれでええんかいなと。今現在も落橋の可能性があるんですよ。そりゃ検討じゃなく、検討というのは先ほども言うたように、調べてこれでよいか考えること。そんな時期がもうとっくに過ぎてると思うんです。どう思いますか。地元の河西地区の部長さんも、野崎地区の部長さんも2人ほどいらっしゃるんですが、あの現況を考えてもらったら、こんな本会議の答弁でいいんかなと思う。もう検討の時期ではないと思うんです。落下すれば、落橋すれば人命にもかかわってくる。早急に対処できるようにしていただかなければいけないのではなかろうかなと思います。 また、財源も必要でありますが、50億の事業費としますと、この地方特定道路整備事業でそのうち臨時地方道整備事業債というのを利用しますと、事業費50億として起債も自主財源も含めて和歌山市負担分が大体10億ぐらいでできる勘定になるんです。ですから、橋のことですからすぐにはできませんが、今の河西橋の状況を考えてみた場合、もう検討しなくて、早急に調査もしていただいて、一日も早く工事着工できるように、あの橋を通行している市民から、「和田さん、あの橋大丈夫かい」と言われたら、「危ないで」と言うてるんです。いや、それしか言えないですよ。 あと、またこの経済効果の住宅購入資金貸付制度につきましても、建設部もちょっと関係するかと思いますので、そちらの方と、またこの河西橋についても建設部の方でありますので、委員会で煮詰めていきたいと思います。 また、関電の問題につきましても、西防の委員会でまたいろいろと申し上げたいと思いますので、答弁はなしで結構です。 そういうふうな河西橋の状況、あるいはそんな和歌山市の経済状況を、いま一度考えていただいて、前例がない、ないからやるんだという認識を職員の皆さん一丸となって持っていただいて、子や孫の時代からこの和歌山市に生まれてよかったと、子や孫からの時代から思ってもらえるようなまちづくりを目指して、旅田市長を先頭にして建設なされますように念じまして質問を終わりたいと思います。(拍手) ○議長(井口弘君) 次に、奥田善晴君。--39番。 〔39番奥田善晴君登壇〕(拍手) ◆39番(奥田善晴君) 議長の御指名をいただきましたので、一般質問をさしていただきます。 おおむね通告順にさしていただきます。 ただいまは、即効性のある経済策を提言されました和田議員の後を受けまして、即効性のある内容のある答弁を期待をしておったんでありますが、大分今半減したんですが、淡い希望をつないでさしていただきます。 では、質問をさしていただきます。 私今思うんです。井の中のカワズである私が、井戸の中から範囲は狭いんですが、こう空を眺めておりましたときに感ずるんですが、今は混沌の時代ではなかろうかと思うんです、混沌の時代。これを最初ちょっとカオスと使おうと思ったら、市の幹部の方からお前さん使ったら舌もつれるでとこう言われましたんで、日本語に直しまして混沌の時代ではなかろうかと思います。 このカオスというのは、ギリシャ神話の宇宙の秩序形成以前の混沌とした先行きの見えないというようなことらしいんですが、そしたら混沌というのがありましたら、必ず移行してまいりました秩序形成されて、そして秩序と調和がまあなってくると。まだ、ただ現在は混沌の時代ではなかろうかと思うんです。 この施政方針の方に、明治期が第1回の改革期であって、戦後の民主化が第2の改革期、そして現在は第3の改革期、そうした見方もあります。ですけど、私はそうした混沌の時代ではなかろうかと思うんであります。 そうした中で、やはり混沌の時代から秩序ある時代へ移行するときには、必ずそこにリーダーシップというのが出てまいります。そしてそこにはリーダーがあります。ですけども、現時点ではそうした新しいリーダーというのも、今それもまた混沌の中であります。そうした中で、私なりにこれ感じたことなんですが、昨年市長が厳しい選挙の中で当選されました。そして本年に入りまして、時あたかも、東京都知事の石原知事が誕生された。このお二方に共通項がちょっとあると思うんです。 せんだっての浦議員の質問の中に、現在使われてる言葉の中で死語--死んでいる語ですね、もう余り使われなく忘れられておる語という浦議員の質問があったんですが、その中で浦議員は男子の本懐とか、いろいろ言うておりましたが、私は勇気というふうな言葉が現在では死語になっておるんではないか。そしてまた、男は度胸、これ女性に怒られるかな、女は愛きょうで、これは辞典へ載ってます。こう言われました。度胸、こうしたこと。あるいはまた男のこけんにかかわるとか、男のメンツ、あるいは愛国心、あるいは国を守る、こうしたことは言葉ですっと出てるときもありますが、本気にそんなん思てない。 ですけども、今先ほど言いました共通項というのは、石原知事と旅田市長--旅田市長まああんなもんと比べられたらかなわんよと、まあ言わんといてほしいんですが。私なりに考えてこの勇気が、そして非常にいい度胸がある。これ私なんか、もう到底及ばんような勇気あるし、度胸あるなと、これは心底そう思ております。ただ、先ほど申しました男のこけんとか、男のメンツ、ちょっと市長もこけんにかかわり過ぎるとこあるんやないかいなと、まあまあこうしたことを思うんです。 そうした中で、もう死語になってる分でこの肝っ玉というようなこととか、大和魂という言葉が死語になってると思うんです。それじゃ肝っ玉母さんてあるんですね。そしたらどうも僕は男の方見てみたら、その肝っ玉の玉ないようになってしもて、21世紀は玉なしの時代やないかいな。あるいは同じこの玉抜きでも、魂抜けて大和はあんねんけども、この魂抜けてしもて、そういうような時代でないんかいなと。御連想されるんはそれぞれのお方でございますが、そうした感じがいたします。 そうして、先ほど言いましたように、混沌の中でのそうしたリーダー、やはり勇気あるリーダーが必要。それは形はどうかはちょっと、これは歴史家が将来判断するでしょう。 けれども、もう一つ、今から28年ぐらい前だと思うんです。市長が初めて市会議員に当選されたときに、徹禅無形老師、長野の老師なんですが、そこへ市長が参禅され、26歳で市会議員になられて参禅されております。そして、これはその当時私も喝禅の友とっておりましたので、これもう古いあれなんですが、ちょっとコピーやってまいったんですが、その中で市長はこの標題で「神は自分にあり」と、こういうふうに書いています。 そう言いますと皆さん方ちょっとおかしいなと思うかもわからんのですが、私はいろんなこと体験さしてもらいました。そして経験もさしてもらい、実は昨年も5月に中国へ参りまして、梁光祥さんという方の何を受けてきたんですが、いろんなところへ出、いろんなことを経験さしてもらって、いろんな体験さしてもらったときに、偉い方はこう言います、神は外にあるんではなしに、神は内にあると、こういうふうに言われます。これが最近60になって初めてわかってきた。市長は26歳のときにもう既にそう感じておったんですね。そこらあたりに非常な違い、私はまああるんですが。 ただ、この中で市長も市会議員になったと、市会議員やと、下山いたしましたら、自分も政治に対する仕事に一所懸命、精いっぱい働いて、水行もし、座禅も組んで、御老師様のようにと、まあこういうように書かれておるんですが。まあ、せやけど、そのぐらいの気組み--「気」の「組み」と書くんですが--やはりずっと取り組んでこられております。 そうした中で、おとついでしたか、市長の答弁にありました。15~16年たったら紀淡大橋ができててよかったよという時代が来るかもわからへんとこう言うんですね、先のこと私もわかりません。ですから、先になってそうした指導者があってよかったと言われるか、言われないかというのが、これからの問題ではなかろうかと思うんです。 先ほど混沌の話をいたしました。現実にこの世間を見てますと、世界的にはこの二極時代、冷戦時代、ソ連と米国ありましてソ連が崩壊いたしました。そうして一極の時代になったわけなんですが、それが一応秩序はあったんです、いい悪いは別にしてでも。ソ連が崩壊してから世界のあちこちで紛争が、あっちでも火燃え、こっちでもと。そうした混沌の時代に入っておるんじゃないかと。 じゃあ、国内を見てみましたら、1980年に始まった金融自由化、1990年代に入って国際化と市場経済と情報公開の力によって一気に国の中も進んでおります。現在、国家ぐるみの金融システムは根底から崩壊しております。ところが、農業と地方自治については、地方分権やのというようなこと言われながらにおいて、いまだに手がつけられておらなかったわけなんですが、ウルグアイ・ラウンドの後に農業にも手がつけられて、そして自由化が恐らく将来始められるであろう。 ただ、地方分権については、従来どおりの3割自治、地方交付金制度というようなものがありましていまだに手がつけられないんですが、たまたま石原知事が当選されて、今、外形標準課税ですか、こうしたかつてない地方の時代に入る、こういうことなんです。地方は国の言うとおりにならないよ、そしてまた、東京都議会の方も、都議会議員の皆さん方、もう国は頼りにならんというわけです。ですから、これはもろ手を挙げて賛成と、そうしたことになってきております。 そうした中での施政方針の概要が示されておるんでありますが。ただこの中で、ちょっとこれは要望したいんですが、この施政方針の追加のところで、市長は懸命に知恵を絞り汗を流し、そして練り上げて提案さしていただいておりますとこういうこと。市長はそのつもりなんです。これを北野先生にちょっとこの間例え話やったんですが、ちょっと例え話さしていただきます。 ある市長が私に、奥田議員よと、パーティーでもいいですわ、何かの式典でもええです、一緒に出てくださいよと。それでいい背広を買って、アルマーニの背広を買って持ってきてくれたんですな、お使いの方が。そうしましたら、私が何も下へ着るものないんです、着るものがない。おい、そりゃそうと、せっかくええ背広持ってきてくれたんやけれども、これ式典かパーティーか、式典によったらネクタイは白が式典用の色やろし、カラーシャツでいかんやろな、白やろな。カラーかと、こうしたこと。 まあ、中には凝る人ありまして、遠藤先生みたいに凝る人ありまして、下着まで絹でなかったらいかんと、まあこうしたことになりますね。いやあ、そうしたらね、背広これ着てよと、そんなすっぽんぽんの上へ背広着て、表へ出ても格好つかないと、こういうことになりますな。それで出席するのをお断り申し上げたと、こういうことです。 そして、この条例というのを大体見てみますと大きく分けまして、県や、あるいは市町村の内部管理に関すること、そして市民の権利義務に関すること、大きく分けてこの2つに大別されます。これあのときも思ったんですが、たしか昔、町美化条例やったかな、その条例出してきたときに、それに要綱という、こういう運用の仕方するという、今言いますように、ネクタイあり、ワイシャツありですな。私みたいに年いきましたら寒がりですから、パッチまで添えていただいて持ってきてもらうと。そうしたことがちょっと抜けておったんじゃないかなと。そのように感じましたんで、今後せっかく市長が熱い思いで懸命にそう思ってるわけなんですから、ひとつ内容のあるものを今後持ってきていただいて、十分私らも審議さしていただきたい。そうしたようにやっていただけたら、非常にありがたいと思うんです。 朝も、実は大浦助役、議長室へ参りまして、こう言ったんです。市長は日本一の美しいまちをつくると言うてらいしょと。そしたら大浦助役こう言うんですよ、議員さんあんた、せせらぎと田井ノ瀬ばっかり行ってるよってにと言うんでね。そこのごみ見えるんやろと、こう言うわけです。違うでと、市長が日本一の美しいまちつくると言うたら、おまえさん方もてんびんと一緒、かついだらええんや、こっちへも同じように感てあげやんとあかないしょと。 というのは、これ後ほど言おうと思たんですが、あそこの1.8(ワンエイト)さんから田井ノ瀬橋の東へ行くところの左側ごみだらけ。これもう何カ月も、もう何年や、僕もあそこへ行き出して何年ですわ。何年間もうごみだらけ。それでごみがたまにないようになったと思ったらね、それは風吹く、強風吹いてないようになってある。そしたらあそこ何人の職員通ってるんかというわけよ、僕から言わしたら。僕でさえそれを感じて汚いなと思てるんやで。そしてたまには拾ったりもするんです。 市の職員の人見てやで、ああ汚いな、あっこにごみある、ふわっと走ってることではね。そしたらその今言うてるせっかく日本一の美しいまちづくりしようやないかと言っても、同じようにやっぱり一臂の力。一臂というたら悪いかな、やっぱり同じようにやっていかんと、せっかくのうたい文句がかけ声ばっかりなってしもて、下が動かなんだら、かけ声ばかりになってしもて、なかなか行けへん。まあこういうふうに思うんです。 さっき和田先生の地区に長年市会議員なかったんやろかいとこの間言うたんですわ、野崎の橋。それも後ほど取り組みさしていただきます。 そうした中でのちょっと施政方針概要へ触れながらそうした質問さしていただいたんで、いいもん出してよということで、これはもう要望で結構です。 次に、通告の市政世論調査のうちの防災についてちょっと質問さしてもらいます。 昨年の7月から8月にかけて市政世論調査を実施しております。そしてその防災の項の中で、近い将来同市で大地震が起こるのではないかと不安に感じておりますかという問いに対しまして、強く感じておるというのが21.4%、少し感じてるというのが58.7%で、80%の方がやはり地震に対して心配やと。 それで、まあお聞きするんですが、地震が揺っても何もなかったら心配しないんやろうけども、そこらあたり消防局長の方でどんな心配をやってんのでしょうかなと。片や安心して暮らせるまちづくり、そして長計とかあるいはマスタープランとか、ほかのとこにもあったと思うんですが、地震に強いまちづくりと、こういうふうになってるわけなんですが。 そこらあたりひとつ市政世論調査をしたら、それを行政の中へ反映していくというための世論調査やと思うんです。ですから、こうした市民の心配に対して行政の中でどういうふうに生かしていくつもりなのか、あるいはまた平成12年度でどういうふうにそれを具現化しておるのか、第1問としてお伺いいたします。 次に、日本一美しいまちづくりでありますが、先ほども少しちょっと触れさせてもらったんですが、その中で施政方針、この施政方針というのは市長の政治姿勢が凝縮してこの中へ入ってるわけなんですが。花いっぱい運動とこういうふうになってるんですが、具体的構想をひとつ教えていただきたいと思います。 そして、この美しいまちづくりに対して必ずそれにごみというものが入ってこようかと思うんです。そしてそのごみの中で、先ほど言いました24号線にはそうしたごみが散乱しております。これはもう本当に散乱ですよ、毎日。そしたら今度は田井ノ瀬の左岸、東側の左岸についてのみ一遍申し述べていきたいと思うんです。 これは、最初役所の方へ言いましたら、いやあれは近畿地建だと、わしとこ違うんだと、こういうわけです。それで僕言うたんです、それはおかしいんやないかと。近畿地建というたらあそこは国の領分かと。少なくとも和歌山市域内にあるんでしょうと。日本一美しいまちづくりにするんだったらあそこもきれいにせんといけないじゃないかと。こういうふうな話いたしました。 そこで、近畿地建云々はそれといたしまして、建設省の方へ市長名で、やはり日本一美しい和歌山市づくりの熱い気持ちを、ひとつ市長名で要請をして、そして近畿地建にも協力してもらう。こういうふうなお考えがおありかどうか。 実は、先般、広島、熊本、宮崎、宮崎の中の綾町、東洋一の日本一の照葉樹林のある綾町へ東議員、そして宇治田議員、田中先生のお供をいたしまして参ったわけなんでありますけれども、そりゃきれいです。これは異口同音にきれいです。宮崎市から綾町へ行くのに車で相当かかったんです。もちろんその中には国道もある。町の中もあります。これがもう花がいっぱいなんです。区間置いて樹木植えてるんです、裏通りへ入っても。そしてそこの下が、この和歌山みたいにセメントのああいうの置いてないんです。もうその区間そのまま土です。そしてそこでは花がもう全部咲いておるんです。それでごみは一つもありません。これは私が大きく言うてると思うんだったらちょっと聞いていただいたら結構なんですが、全然ごみない。そして花、きれいな花。 そして、この花の問題もう一遍戻ります。聞きましたらね、こう言うんですよ。もちろん、地域の人たちにもやってもらってる。例えば、その表通りに会社がありましたら、その事業者にも協力求めてます。綾町なんか一つも補助金なんか出しておりません。皆さん方に、宮崎もそうだったと思うんです。そして広島もきれいだった、熊本の裏通りは全然これきれい。そこでは僕よう聞かなかったんですが、宮崎の綾町行ったら、そんな補助金なんて出しておりません、皆さんに協力いただいてます。そして事業所には事業所の表へそういうとこあったら事業の皆さん方に協力やってもらってます。 それで、当局のお方に、例えば、和歌山銀行の前へ鉢植えでも花植えたらね、和歌山銀行に和歌山市きれいにするために、これあんたとこでともにきれいにしましょうといって、そして協力求めに行きましたか、郵便局行ったことありますかと言うたら、ありませんというわけです。そうしましたら、やっぱり市民とともにという、そこらあたりが役所の方が、当局の方が手を抜いてると思うんです。本当にきれいにしようと思ったら皆さん方とこへ行って、その熱い気持ちを言えば協力してくれますよと、これ綾町で言われましたよ。 綾町というたら6,000人の町ですわ。そこの方に言われたんですよ。やる気あればやれますよと。やる気ないとは言いません、当局の役所の方でもようやってるところもあると思うんですけれども、まあそうしたこと。 それと、森林公園のごみどうするんかな。それ一遍答弁してください。 その次に、大規模組織改革。 組織改革、なるほど組織を改革して、そして斬新的な組織をもって、そして時代に対応していこう、こうした発想はまことに結構でありますが、実はけさ新聞を見ておりましたら、中坊公平さんがこんなに言うてます。警察行政のことについてですが、現在の警察は構造的に慢性病になってると、こういうふうに新聞読んでたら。ああ警察だけやないわ、和歌山市役所もまあ慢性病違うんかいなと。慢性病やと言うたらしかられますからな、慢性病と違うんかいなと。この例を一つ挙げます。 実はちょっと厳しい言い方ですが、市役所の方に、恐竜をカーンと踏んだら、痛いと言うのに2秒かかるというんです。それで恐竜滅びたと、僕ら小さい時分習ったんです。実態ではね、何か現在の学説では、大隕石が地球に衝突して、そして滅びたということらしいんですが。それを思い出しまして、今の市役所そう違うかなと。カーンと踏んだら痛いと感じない、痛いと。 何でかと言いましたら、この間もちょっとあったんです。あること頼みました、簡単なことですよ。返事来ないんですわ。そして、こっち側が1カ月ほどたってからどうなったんかと聞いたら、いや尾てい骨のところで痛さいてますよというようなもんですわ。それで三遍確認せないかんのですな、こっち側が。そして、ようやくこの間議会始まるんで、これ言うでと言うたら、そしたら、あしたそれします、あさってそれしますよと。いや、放置自動車ひとつどけるのに、去年12月に言うてある。いまだや。 それともう一つ、この間この1月の決算特別委員会、そしたら平成10年度の決算です。その中で、ある委員の方は、それはそうと、森林公園に便所あるけども、水ないんや。あれどうなってるんかと言うたら、どうでないこうでないという答弁やって、全体計画の中でという。おかしいな、今どき便所へ行って、大便して手洗えへんというような、これ僕もインドの大分田舎の方へ行ってきたけど、あんなはだしで歩いてるとこでもやっぱり便所から出てきたら手洗ってたのに、日本一美しいまちづくりしようかなと言ってるのに、森林公園に便所あるけど、水ないと。おかしいやないかと言うたら、小橋助役さんが答弁くれたんですな。まあそれはそれでよろしいやろ。 そして、この議会始まるようになって、それはそうと、1月に決算特別委員会あって今3月です。あれ水入れてあるかいと聞いたんです。いやいや、あれ来年度、新年度の予算でしようと思ってるんでと。そしたら1月から3月まで、今もですよ、水ないんです。 教育長、これ一遍答弁してよ。あんた方、子供にね、公園へ行って便所行くの、外から帰ったら手を洗いましょうと教えてるんやろ。子供が便所へ行って、おしっこだったら手洗えへん人もあるやろ。そやけど大便したら、大概手洗わんというわけにいかん。 ただ、先ほど和田議員さんの橋落ちるかもわからんと。5年かかってるんやで、5年前に落ちるかもわからんというて。それで何もやってへんというんやな。これ聞いてね、こらあかんと思たんや。そんな、手洗うぐらいで、手洗わなんでもやで、死にゃせなよ。橋落ちたら死んでしまう。どなたやったかな、市長上向いて歩いてるとこう言うんやな、上向いて。 そしたら僕ね、広報担当というのは、まあ、例えば軍隊があってもね、広報担当はものすごい大事なんよ。これやるぞと言うて、そして後ろから押してやらんとあかん。その広報担当は助役以下職員だと、私はそう思います。 ですから、ごみを見たら、やっぱり感じるようにせんとあかん。人ごとやったらほっときなあよというようなこの体制をどういうふうにするのか。 それともうひとつ言います。これ確認せえへんの悪い。事務報告書で、人の名前をね、永井さん、井手さん、寺井冨子さんと書いてある。そして正誤表やで。刷り上がってきたら、何で人様の名前を検索せえへんのよ。そしてこれで丸投げや。田上議員きのう言うた、丸投げ。それが合ってるかどうか、確認一つもしない。それがこうしたまことに失礼なことで、人の名前。そして正誤表持ってきて済みませんでしたと。これそしたら正誤表ついてない事務報告書はそのまま残る。丸投げやってるから。そして一つも確認しない。 せっかく大規模組織改革をして、生き生きとして、ヤマタノオロチのように、さっきは恐竜だったんですが、ヤマタノオロチというのは、こっちをぱんとやったら、こっち側がかぶっと食いついてくるという、そういうふうな組織にどうしたらなるか、一つお知恵のほどをお示しいただきまして、第1問を終わります。 どうもありがとうございました。(拍手) ○議長(井口弘君) 旅田市長。 〔市長旅田卓宗君登壇〕 ◎市長(旅田卓宗君) 39番奥田議員の御質問にお答えいたします。 いろいろ手厳しいお話いただきましたけれども、一つ一つが私にとりましてはうなずかざるを得ないという、納得できるお話ばかりだったと思います。ですから、総論といたしまして、議員の御意見というものを十分今後踏まえながら取り組んでまいりたいというふうに思います。その中で幾つか具体的な答弁をさしてもらいます。 日本一美しいまちづくりの中で、森林公園の問題とか、あるいは悪質な不法投棄者に対する問題もございました。 まず、森林公園のごみ問題につきましては、定期的に空き缶等の収集やパトロールを実施し、園内の美化、清掃に努めておりますが、一部心ない人による不法投棄が後を絶たないのが現状でございます。 ごみ問題を解決するためには、市民の理解と協力が不可欠でありますので、引き続き広報紙を通じて不法投棄に対する啓発活動を行うとともに、パトロールの強化を図っていきたいと考えております。 いずれにいたしましても、ごみ問題は切実な問題でございますので、森林公園の置かれている現状を十分に念頭に置き、管理体制の見直しについて検討してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと思います。 また、悪質な不法投棄者につきましては、現場を確認し、警察と連携をとり、廃棄物の処理及び清掃に関する法律による罰則規定を適用し、告発も行ってまいりたいと、そのように考えております。 その日本一美しいまちづくりに関連いたしまして、花いっぱい運動のことについての御指摘がこざいました。実は私も、もう何年前になりますか、ちょっと記憶が定かでないんですが、全国に先駆けてポイ捨て条例を制定さしていただきました。今回、そのポイ捨て条例、少し落書き等も加えた形で改正案を出さしていただいておりますけれども、実は少し内容が異なっております。 御理解いただいていると思うんですが、以前ポイ捨て条例を全国に先駆けてつくりましたときには、たばこをポイ捨てすることによって罰金2万円という、そういうような罰則を設けることによって全国的に話題になりました。それが全国に広がって現在70数都市においてポイ捨て条例が制定されている。 神戸市におきましても、つい先日和歌山市と同じようなポイ捨て条例が制定されたと聞いておりますが、実は今回私どもが提案さしていただきました条例の改正案は、逆に新しい、たんとか落書きについての規制を盛り込んでおるにもかかわらず、罰則をあえてとっております。少し奇異に思われるかもわかりませんが、初めてポイ捨て条例を制定したころは、一つのショック療法といいますか、たばこの吸殻捨てることはいけないんですよ、ジュース缶を捨てることはいけないんですよというふうに市民の皆さんに意識改革を図ってもらいたいという、そういう思いが強かったんです。 しかし、時代も随分変わってまいりましたし、実際そのポイ捨て条例で罰金2万円徴収するということも例がなかったわけでございますから、このあたりで少し観点を変えて、議員から御指摘ありました、さっきも花の美しいまちにはごみが捨てられておらないという御指摘がありましたけれども、例えば近鉄百貨店へ買い物に行きまして、あの美しいロビーへたばこを捨てるということはちょっとできないと思うんです。 ですから何よりも、その美しいまちをつくろうと、美しいまちをつくればごみを捨てる人が少なくなってくるだろうと、そういうふうに少し観点を変えてこれから取り組んでいきたいと思います。その美しいまちづくりの象徴、この和歌山のまちが花でいっぱいあふれるような、そういうふうなまちにしたいというふうに考えております。 しかし、その花のあふれるまちにするためには何かきっかけがいるわけなものですから、そこで長野県の松本市で42年前から始まった全日本花いっぱい運動に乗っかりまして、2002年の5月に全日本花いっぱい大会を和歌山市で開催さしていただいて、それをきっかけに単なる一過性のイベントで終わるんじゃなくて、和歌山市のまち全体が常に花であふれるようなそういうまちにしたいと思っております。 ただ、その中で議員から先ほど例を挙げる中で、花いっぱいといったってちっとも行政からお金出ておらないよと、補助金が出ておらないよという、そういう御指摘がありました。私も実はそういうふうな美しい花いっぱいあふれるようなまちにしたいというふうに考えてます。 実は、先般、この2月だったんですが、ニュージーランドにクライストチャーチという人口30万のニュージーランドでは2番目の都会だそうでございますが、そこでフラワーフェスティバルがありましたので行ってまいりました。そのクライストチャーチというのは、できれば議員さん方も御一緒に行ってもらえればありがたいなと思うんですが、ガーデン・シティーということで大変有名でございます。庭園のような都市ということで、本当に美しい都市だったわけです。 実は私、2日間滞在したんですが、2日間で和歌山市民9人に会いました。2日間で9人会うということは、あのオーストラリアよりもさらに南にある、あんな遠いところへ和歌山市民が2日間で9人会うぐらいたくさんニュージーランドへ行く。 じゃあ、どういう観光資源があるのか調べてみましたら、何にも観光資源ないんです。単にガーデン・シティーという本当に美しいまちだという、それだけでたくさんの人々が世界中から行くわけなんです。それを見てびっくりしました。 ちなみにちょっと写真を写して来たんですが、これはこういうふうな写真だとか、こういうふうに美しいまちがこう写っていますが、実はびっくりしたのは、公共の補助金でやってるんじゃないんです。ただし、道路の緑地帯とか、ああいうところは危険性が伴いますので公共でやってるようでございますけれども、各家庭はガーデニングで、もうこちらも自分自身でやっていると、そして自分の家の前、自分とこの庭をきれいに花で飾って、そして町行く人々に楽しんでもらうようにしようと、企業などもそういう形なんです。全部自発的にやってるわけです。 私もそういうふうな和歌山のまちにしたいなと、できれば全日本花いっぱい大会を機会にそういう花のあふれる美しいまちにしたいなと、そうすることが結果的に全国の中で和歌山というのは美しいまちだから、和歌山へ住んでみたいなと、あるいは訪れてみたいな、そういうふうな気持ちにもなっていただけるかもしれないし、そうなってくればそこにまた新たな企業立地も生まれてくるかもわからない。まちの発展も生まれるかもわからない。そういうふうな気持ちで取り組んでいきたいと思いますので、御理解よろしくお願いします。 ○議長(井口弘君) 小橋助役。 〔助役小橋義實君登壇〕 ◎助役(小橋義實君) 39番奥田議員の御質問にお答えいたします。 森林公園の便所に設置している手洗いでございますが、議員御指摘のとおり、森林公園には便所が3カ所設置され、現在いずれも手洗いの水が供給されていない状況でありますので、便所の給水タンク設置費用を予算案として今議会に計上させていただいております。早急に対応してまいりたいと考えております。 ○議長(井口弘君) 旅田市長。 〔市長旅田卓宗君登壇〕 ◎市長(旅田卓宗君) 39番奥田議員の御質問の中で、答弁漏れがありましたので、組織の問題について答弁させていただきます。 議員から御指摘がありました、竜の例えがありましたけれども、実は私自身もやきもきすることもたくさんあります。そういう意味で、意思の伝達が速くなるようにという、そういう気持ちで今回組織を、次長あるいは課長補佐とかそういうもの廃止して、部長そして室長そして班長、この3人の心が一つになれば直ちに行動を起せるという、そういうふうなスピーディーな行政になるような、そういう組織にしたいというふうに考えております。 よろしくお願いします。 ○議長(井口弘君) 市原消防局長。 〔消防局長市原 豊君登壇〕 ◎消防局長(市原豊君) 39番奥田議員の御質問にお答えいたします。 大きな地震が起きたとき、一番心配されることは何かとの御質問でございますが、さきの阪神淡路大震災におきましても建物の倒壊などにより多数の住民が死傷したケースが大変多かったことから、本市におきましても同様の事態が発生することが懸念されるところでございます。 申し上げるまでもなく、災害から人の命を守るということは最も大切なことであり、このためには建物などの耐震対策の推進や地震直後における迅速な救出活動体制の充実が重要であると考えております。 以上でございます。 ○議長(井口弘君) 山口教育長。 〔教育長山口喜一郎君登壇〕 ◎教育長(山口喜一郎君) 39番奥田議員の御質問にお答えいたします。 突然の御指名をいただきましたので十分な答えになるかどうかわかりませんが、手洗いの件についての御質問でございます。 この件につきましては、もちろん生活習慣ということで、各家庭ではもちろんですけども、各学校におきましても、児童生徒の健康を維持するという観点から、さまざまな学校の教育活動の場において手洗いの励行ということはもちろん指導しております。 例えば、遠足とか野外活動等へ行く場合でも、衛生上手洗いはもちろん必要でありますので、そのために必ず教職員が下見をして、手洗い場とかトイレの状況とか確認した上で実施していると、とにかく手洗いは生活していく上でごく基本的なことだと考えております。 以上です。 ○議長(井口弘君) 39番。 〔39番奥田善晴君登壇〕(拍手) ◆39番(奥田善晴君) 第2問に入らせていただきます。 まず、この防災、地震についてやはり人間何よりも大事なのは命。そして特にこの地震の心配しておる、80%心配してるということは、兵庫の大震災で特に古い住宅の、たしか6,400数十人の方が亡くなっておりますが、その70%は古い木造住宅によるところの圧死、そして焼死ということです。 ここにちょっとその当時の統計ありますが。死者が6,432人、そして負傷者が4万3,792人、そして全壊の家屋は10万4,906戸、半壊が14万4,271戸、半壊と全壊合わして24万戸倒れているんですね。それで一部損壊が26万3,000戸、こういうことで約50万戸。 そうした中で、先般も平成10年度のこれでは予算になかったんでありますが、ちょっとお聞きしましたら、建築基準法、耐震構造の変更がたしか昭和56年にあったと思うんですが、和歌山市内に56年以前の古い住宅何件あるんですかということをお聞きしたわけなんですが、一遍どのぐらいあるのか、ここでひとつ言っていただけたらありがたい。 それと、今、市営住宅あります。市営住宅4,000数百あるんかな。その中で古い木造住宅、これが約800戸あるそうでありますが、そしてそれについてどうするんですかと聞いたら、いや皆さん年寄り多くて、そして市営住宅もまあ安くて、そうした昭和20年代、30年代のは安い、だからなかなか改装、改築するということになったら同意得られないんやというわけです。 そしたら、そこで私ちょっと疑問に思うんです。なるほどそれも一理ありましょう。しかし、やはり皆さん方は先ほど言いました一番大切なのは命、そして体にけがしないかとこう思ってるんですね。世の中プラスあれば必ずマイナスあります。そうした中で、どっちをとるか。例えば、がん患者に痛みどめをどんどん打ちます。あるいは抗がん剤を打ちましたら副作用必ず出ます。それは命を助けるためにこっちをいく。そういう選択があるわけなんですね。 そして、私言ったんです。そしたらもう古い住宅、私の家も実は見てもらったんです。昭和44年に建っております。30年たっておる。見てもらったら、確実に倒れますと。あんたとこのこの家、大倒壊しますよと、こういうことです。ですから、やっぱり柱も古くなってきたら、この兵庫の例にもあるように、70%が圧死して、そしてこのくらい倒れておる。そこから推測しましたら、やはりそうした市営住宅、家賃もらってますけど、そうしたところに住んでいる方は、もし阪神大震災来たら運悪いんや、もうまあそしたら年寄りようけ死んでもらってということかいと、こう聞いたんです。 それで、この間も兵庫の方でこの耐震診断を木造に限っては国が2分の1、そして県が4分の1、市が4分の1ということで70万戸を診断するというのが新聞発表されておりましたですが、一気に全部する必要ないと思いますが、しかし、そうした制度もやる気がありさえすれば、やる気ですよ、これも。ありさえすればできるんです。そして診断をして、皆さんのおうち、これ危ないですよと、こう言いますと、そしたら意識高まります。何も心配を植えつけるんじゃないんです。そうした毎日の災害に対する意識を喚起する。そしてその中で心ある市民はぜひ改修しようという機運が盛り上がります。だから、そうした診断をする気がないかどうか。 そして、先ほど和田議員が言われておりましたように、改築費に、ここに埼玉県川口市に、日本木造住宅耐震補強事業協同組合、これが全国にアンケートとっております。そしたら、この地震に対して改修するのに100万円以下だったら自分でできるけれども、300万、400万かかったら自分ようしないという人がこの統計の中にたくさん出ております。全国にわたって。 ですから、耐震診断をして、そして少しお金足らないよといったら、まあ何百万という大きな、そりゃもう全部やってあげたらいいのですが、そうはいかんと思うんです。例えば400万円要ったら、300万円を限度として貸し出しをする。そして、それは10年を限度として返してもらうというふうな、それも政策の一つとして取り入れてもらったら、取り入れてくださといってるんじゃないですよ、そんなのもいかがかなと思うんです。 それが、そしたら、例えば僕今頼んでるんです、建築屋さんに、幾ら要るんか一遍設計やってみてくれと。そして、それで直したとして耐震構造になったといって倒れないということないと思うんですよ。倒れるかもわからん、運悪かったら。せやけれども、日々の生活の中で手当てしてるから安心だよと、それが安心して暮らせる和歌山市づくりの一環になるんじゃないかと思うんです。 ほかのところで地震あったら次和歌山へ来るんじゃないかなというて、奥田さん一遍あんたの振り子で占ってみてよというようなこと言いに来る人もあるんでありますけれども、そうしたこの行政の中でそれは何十億というふうなそんなんしなくてもええと思うんです。心ある市民がやる、そして市民も応分の負担をする。自分の命守るんですから。そして、せん人は運悪かったらスムーズにちょっと早い目にいっていただくと。このぐらいの、今言いましたように厳しい考え方でもって、そして皆さん方の気持ちを喚起していただけたらと思うんです。 先ほど、やる気と言いました。やる気の公式というのがあるんですよ、やる気の公式。いやいやする力を1としましたら、人に言われて納得して仕事をするときはその1.6倍、そして自分で言い出して進んでやりますと今言いました1.6倍の2乗、これがやる気の公式。これはもうそうしたところの公式らしいんですが、そこらあたりでひとつ地震について、そういうことお伺いします。 その次、市長の方から美しいまちづくり、花いっぱい、ぜひこのきれいなまちであって、美しいまちにやっていただけるということは、心のいやしになるんです。道走っておりまして、ごみがありましたら腹立ってくる、しまいに。そして機嫌ようここへ来て職員の皆さんの言うとおり、できるだけ質問してあげようかなと思っても、ごみ見てきたらね、ほんまね、これやと思ってそう思うんですよ。人間って不思議なもんです。そしてきれいな花あり、そしてきれいなところにおると、今ニュージーランドと言われたんですか、市長。そこに皆さん方が来るというのはいやしなんですよ、いやし。そういう意味でそっちへ来るんです。 ちょっと余談になりますが、宮崎へ行ってきたらホテル、大きいホテル2館休館です。もう16年。そして何とか大きいとこ、2,600億の赤字あると、宮崎の。そう言ってました。だから、いかにそんな大きいものにしても、客はなかなか来ないというふうな御時世。そして、片や今言ってるように、きれいで花いっぱいで何もないけども、心がいやされるところへはどんどん寄ってる。 ですから、湯布院見てごらんなさい。別府あかんよって湯布院入ってます。そして熱海がだめになってきて、そして何高原と言ったかなこっち側、そこが若い人たちがどんどん寄ってくる。それは何かと言いましたら、大きい建物ひとつもないんです。樹木より大きい建物全然ないんです。そうしたところへやはりいやしで寄ってると思うんです。 そのごみについて市長の方から罰則適用すると、これぜひやってほしいんです。ちょうどハエ飛んでくるんです、ハエ。そしてごみにばい菌落としていくんです。そしたら、そのばい菌を今拾おうとかかってるんです。飛んで来るハエを何とか撃退できないのかな言うて、皆さん方にもう早くから監視員制度こしらえたらどうですかというふうな話しとるんです。 と申しますのは、実は私、今、田井ノ瀬のその東側へ朝晩犬連れて行きます。そして市長御存じの小山敏弘さん、この人も毎朝。そして毎朝、草を引いてくれてごみ取ってくれる。そして、ごみを捨てに来る人に、こんなとこ捨てたらいかんじゃないかとあの人も言うし、僕も言います、見つけたら言います。それで何人かの人たちが、散歩しにくる人で少しでも美しくしようじゃないかという気持ちの人が言うとるんです。そして時には、もめそうになります。一番もめそうになってるのは小山さん。一番長い時間おりますから。そしてきつく言います、彼は。それで、彼らは言うんです。監視員という腕章ひとつあれば我々とても言いやすいのになあと。それでひとつ監視員制度というやつをやってくれんかと、こう言うたんです。 そしたら、まあアダプション、この養子縁組のこれ持ってきて。小山さんみんなにね、監視員になってくれというて誘てくれてる。その人の名前を持って来て、今度腕章持ってきて、さっと養子縁組の丸ついた、監視ないんやして、養子縁組のこんな丸い。こんなもん持って田井ノ瀬で、ここに監視となって初めて値打ちあんので、それでまた返事が来ない、どうなってるんかと。最初言うたように、恐竜と一緒や。ちょっと来ない。どうなってんのやと、こう言いましたら、まあせんだって参りまして、いや責任問題というんで弁護士に云々といってね、おかしなことあんたら言うなと。これは都計の次長さんにも言うた、おかしなこと言うなと。市民の善意の方々が我がまち和歌山市を少しでもきれいにしようと言って、そして捨てにくる連中に、捨てに来たらあかんじゃないかと、こう言って注意してる。そうした連中に対して、地方自治体として役所でも私らも責任の一端を持ってというのが市職員じゃないんかいなと私はそう思う。 それが、責任問題云々で、そしたら何かい、監視員の腕章渡さんで何もかんでなかって市民の善意の人けがしたら、わしら知らんよと、それで済むんかい。そんなね、さっき言いましたように、この死語になっておるこうしたものが如実に形になって現在あらわれておると、厳しく私は指摘したい。 ですから、それは検討されたら結構ですが、私ども4人毎朝おるんです。それで毎朝言うてます。僕の家内もかつて晩に行ったときに言うた。お父さん、もうそんないらんことしなさんなと、けがでもしたらどうすんのと、ふう悪いでと。それでも出しゃばりかして、そう思っても言うてもめたらかなわんしな、63の年になって、くらわされたらどうしようかなと、こう思うんやけど。見たら、ちょっと困るやないかと、こんなとこに捨てたらと言うてやっております。 この間の日曜日も、日曜日だったら役所おれへんと思ってざっとおりてきた、トラックにごみ入れておりてきた。それで僕双眼鏡でこう見てたんや。そしたら向こうが監視員と間違えた。来られたら難儀やなと思ってたんやけども、ずうっとバックやって東の方へ走ったんで、ああやれやれと。せやけどもうおりてきたら言わざるを得ん。 そうした、ぜひ監視員制度、監視員にすれば非常勤にせないかんとか、そんなことない。そんなもの知恵働かさしたらええんよ、市長の言われる知恵。それこそ条例か何かでね、ボランティアやと、そしてこれはまあ保険ぐらい入ってやらんといかんやろうけども、そうした善意の方々に一臂の力を和歌山市としてもかしてあげらよと。もうこれ言うて久しいんですわ。会うごとに奥田はんまだかと、こう言われてる。まだやと。和田さんやないけど、危ないでと。まあこういうことです。 それと、大規模組織改革で市長の言われた、これはかつての縦割り行政がなかなか機能しない。そうした中で市長の風の中に書いておったと思うんですが、文鎮方式、これももう早く当局に言うております。それで見にいてこいというて言ってる。もう早ように。そしたら行てきたかいと言うたら、電話で聞きましたと。そんな電話で聞いてね、組織、どんなに機能しておるんか、民間企業取り入れたりしてるんですよ、ほいでどんなに機能してるのか、どんな弊害あるのか、どんなとこ気をつけなきゃならん。これはやっぱりもちろん向こうさん忙しいけれども、それこそ向こうさんの方へ行って。電話で聞いてそんなにうまいこと組織動くこっちゃね。どうですか、ああそれはええですなと言うてね、組織というのはそんなに動かんと思いますよ。 先ほど言いました中坊さんじゃないが、戦後50年、民主化されて50年の間、長い間金属疲労ならぬ人材疲労が起きておる今日、そうやって少しずつでも新しい何かを気持ちの中に入れていただいて、そして生き生きした和歌山市役所であり、生き生きした和歌山市にしていただきたいなと、こう心から私は思とるんです。 そしたら、市の幹部こう言いました。おまん余りうるさいこと言うんで嫌われるで。せやけど、もう奥田さんもぼちぼち年やよってに、もうしばらく辛抱やってたらもう言わんようになるよってにと。まあ、これは半分冗談やで。冗談やけど、僕ね、そこらあたりに本音があると思うんですよ、本音が。なかなか死ねへん、なかなかしぶとくいるぞと。私はこう思てるんですが。 あの防災について、どちらが答弁やってくれるんかな。監視員制度と、そして防災のその診断、その診断はすぐということ言うてるんじゃないですよ。もうことしの予算できてるし、それに対する養生をどういうふうにするか、お伺いして、第2問を終わります。(拍手) ○議長(井口弘君) 旅田市長。 〔市長旅田卓宗君登壇〕 ◎市長(旅田卓宗君) 39番奥田議員の再質問で耐震の調査をする気があるのかないのかという、そういう御質問でございます。 検討するだけでは許されないと思いますので、ぜひ実施する方向で検討さしてもらいたいと思います。 ○議長(井口弘君) 小橋助役。 〔助役小橋義實君登壇〕 ◎助役(小橋義實君) 39番奥田議員の御質問にお答えいたします。 木造市営住宅の地震対策についてでございますが、木造市営住宅の管理戸数は、平成12年1月末現在で896戸ございます。木造住宅につきましては、老朽化が著しく、今後平成10年度マスタープランに基づき建てかえ促進、またはRC構造の市営住宅に住みかえを進めてまいりたいと考えております。 また、公園等、監視員制度でございますが、議員御指摘の監視員制度につきましては実施に向けて取り組みます。 以上でございます。 ○議長(井口弘君) 以上で一般質問を終結します。          -------------------- △日程第3 議案第158号 平成11年度和歌山市一般会計補正予算(第7号)から △日程第7 議案第162号 平成11年度和歌山市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)まで ○議長(井口弘君) 次に、日程第3、議案第158号、平成11年度和歌山市一般会計補正予算(第7号)から、日程第7、議案第162号、平成11年度和歌山市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)までの5件を一括議題とします。 当局から提案理由の説明を求めます。--福本財政部長。 〔財政部長福本高士君登壇〕 ◎財政部長(福本高士君) 議案第158号から議案第162号までにつきまして、一括して御説明申し上げます。 恐れ入ります。別刷りの議案書(その5)の1ページをお開き願います。 議案第158号、平成11年度和歌山市一般会計補正予算(第7号)は、繰越明許費を定めるものでございます。 内容につきましては、次の2ページからご説明申し上げます。 2ページをお開き願います。 第2款総務費1億8,450万円は、第1項総務管理費におきまして、港湾事業県工事費負担金1億450万円及び情報通信基盤整備事業8,000万円。 第3款民生費5億9,682万4,000円は、第1項社会福祉費におきまして、特別養護老人ホームの施設整備に対する補助事業3,896万円、第6項市民福祉費におきまして、介護予防拠点整備事業として芦原共同浴場改修に要する経費などで5,500万円、地方改善事業として地区道路整備などで4億9,936万4,000円でございます。 第4款衛生費1億4,626万5,000円は、第2項清掃費におきまして青岸工場の施設整備に要する経費でございます。 第5款農林水産業費2億9,136万8,000円は、第1項農業費におきまして境原地内の土地改良総合整備事業9,793万9,000円、農林業同和対策事業7,342万9,000円、第3項水産業費におきまして田ノ浦漁港の改修事業1億2,000万円でございます。 第6款商工費3,800万円は、第2項観光費におきまして和歌山公園内の水禽園保護金網設置に要する経費でございます。 第7款土木費40億5,266万1,000円の主なものは、まず第1項土木管理費におきまして、3ページでございますが、土木事業県工事費負担金2,179万3,000円、第2項道路橋梁費におきまして紀伊78号線初め12路線の道路新設改良事業に要する経費3億4,698万5,000円、直川45号線初め4路線のうち崩土整備事業に要する経費3億3,732万6,000円、第3項河川費におきまして七箇川、津屋川の河川改修事業に要する経費4億3,230万円、第4項都市計画費におきまして都市計画事業県工事費負担金2億4,366万6,000円、六十谷手平線初め5路線の街路事業5億2,376万円、第5項公園費におきまして平井中央公園の整備事業4億4,340万円、第6項下水道費におきまして都市下水路事業7億5,590万5,000円、第7項住宅費におきまして北島団地のエレベーター設置、向団地の景観改善などの経費2億7,900万9,000円が主なものでございます。 第9款教育費3億8,832万6,000円は、第1項教育総務費におきまして少年自然の家施設整備事業1,260万円、第6項社会教育費におきまして市民会館大ホールの音響照明設備などの整備経費3億7,572万6,000円でございます。 4ページをお開き願います。 議案第159号から10ページの議案第162号までにつきましては、いずれも各特別会計への繰越明許費を定めるものでございます。 まず議案第159号、平成11年度和歌山市卸売市場事業特別会計補正予算(第4号)は、受変電設備情報処理施設新設などの市場整備事業3億2,213万8,000円でございます。 6ページをお開き願います。 議案第160号、平成11年度和歌山市下水道事業特別会計補正予算(第5号)は、公共下水道事業48億1,270万円でございます。 8ページをお開き願います。 議案第161号、平成11年度和歌山市漁業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)は、雑賀崎及び田ノ浦の漁業集落排水事業1億750万円でございます。 10ページをお開き願います。 議案第162号、平成11年度和歌山市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)は、東山東中部を初め3地区内の農業集落排水事業2億3,461万2,000円でございます。 以上でございます。 ○議長(井口弘君) 以上で提案理由の説明は終わりました。 お諮りします。 本日の会議はこの程度にとどめ延会し、明3月11日、明後3月12日の2日間は休会とし、3月13日午前10時から会議を開くことにしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井口弘君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 本日はこれにて延会します。    午後2時48分延会          -------------------- 地方自治法第123条第2項の規定によってここに署名する。  議長  井口 弘  議員  浦 哲志  議員  佐伯誠章  議員  角田秀樹...